タビ御飯,  旅行記

台風が迫りくる 台北旅行 最終日

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漢字の国の人だから、分かる、その深刻さ・・・ アイヤ〜

2泊3日・台北旅行も最終日
天気に恵まれた2日間でしたが
最終日のみ、かなり、怪しい雲行きに

歴史的 大型台風 蘇迪勒 (SOUDELOR)が迫るくるなか
台北の街を去らなければならない 寂しさと共に
思い残すことのないよう
食べたり、買い物したりいたしました

 

最終日の朝。

中国語は分からずとも、「大型台風が迫ってきている」との緊迫感は、

TVのニュース報道から、バシバシ伝わってきます。

しかしながら、意を決して、部屋のカーテンを開けてみれば、青空がチラホラと見え隠れ。

 

ホテルの美味しい朝食をいただいたあと、

テクテクと歩いて向かったのは、宿泊先のAMBA 中山ホテルから、

徒歩10分ほどにある、欣欣百貨という、デパート。

地元感が漂うこのデパートに来た理由は、地下に。

エスカレーターを降り、ちょっとしたフードコートを通り抜けると、

その先に、スーパーマーケットがあります。

 

初台湾観光に忙しく、海外旅行の楽しみのひとつ、

スーパー探訪が後回しになってたため、慌ててスーパーへ。

もともとは、台湾を代表するスーパ、頂好(Wellcome)だったのですが、

現在は、輸入物を中心に扱う、ちょっとハイソなJASONSというスーパーに。

 

それほど広くない店内ですが、

台湾の主要な土産物、台湾茶、パイナップルケーキ、は網羅されていたので、ひと安心。

バラまき土産や、台湾が恋しくなるであろう未来の自分へ、

台湾の美味しいものを、ヒョイヒョイと、カゴに入れていきます。

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ミニ北海道物産展 in 台北のスーパー
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台湾を代表するオヤツ、パイナップルケーキ 横にはライチ味のハイチュウ

台北市内には、たくさんスーパーがあり、

中には、西門町にあるカルフール(家楽福桂林店)のように、24時間営業なんてことも。

なので、『このスーパーじゃないとダメ!』なんていうことはありませんが、

中山駅周辺に来たら、ぜひまたこのJASONSで買い物したいね、

と全員お気に入りのスーパーに。

 

その理由が、”店員さんの気さくさ”。

例えば、山積みにされてた台湾名物・パイナップルケーキの箱を手にとって、

フムフム、と説明書きを見ていると、

一人の店員さんが、無表情にスタスタと、近づいてきました。

 

「それは、あなたが食べますか?それとも誰かにあげますか?(流暢な日本語)」

「え、あ、はい、あ、自分で食べようかと・・・。」

「では、オススメしません。美味しくないですから。」

「え、え? 美味しくないのですか?」

「賞味期限を見てください。いっぱい変な物が入っているので、とても、長いです。」

「なるほど〜。」

「誰かにあげるなら、マズくてもいいです。でも、自分用にはいいもの買ってください。」

「確かにその通りですね。ありがとうございます。」

買うな、とは言わず、自分で楽しむ用には向かない、なんとも正直な接客。

 

そんなこんなで、他の店員さんとも雑談。

日本語を話せる店員さんが、他の店員さんの通訳を買って出てくれました。

 

日本人旅行者にしては、土産物が少ないと思ったのか、

「足りなかったら、また明日来てね。」という店員さんたちに、

「今日の午後の便で、帰国なんです」、と伝えると、驚きの表情。

そして、全員が、笑いながら

「台風きてるのに、今日、飛行機が飛ぶわけがない!」の大合唱。

 

レジの方まで、飛び火し、

「この人たち、今夜の便で帰るんだってさ〜。アイヤ〜」

「台風来てるから、そりゃ、無理だ〜。」「無理だね、はははは〜。」

「じゃ、飛ばなかったら、また明日買いにきますね。」

「明天見!(また明日〜)」

残念ながら 幸運にも、飛行機、無事、台北から離陸し、私たちを日本へと運んでくれました。

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マンゴー&スイカのかき氷
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黑糖刨冰 4種のトッピング 緑豆、あずき、芋圓、仙草

スーパーをあとにし、荷造りを終え、ホテルにスーツケースを置いたあとは、

リクエストにより、マンゴーかき氷へ食べに、冰讃へ。

この旅、2回目。

旬ですからね。美味しい台湾マンゴー、思い残すことなく、食べておかないと。

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趣のある迪化街
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『味わい物語』の左にあるのが、特製手作り台湾ドライマンゴー
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中華な雰囲気が漂うお店
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お茶菓子に最適、色々な梅類
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こちら、老板(お店の店主)のお兄さん
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こちら、老板娘(おかみさん)

とうとう シトシトと雨が降り始める中、冰讃から歩いて乾物街の “迪化街” へ。

お目当ては、ドライマンゴーや話梅などの、乾燥したオヤツと、台湾茶。

 

乾物屋さんが、みっちりと軒を連ねる通りで、選んだのは、こちらのお店。

手作りのドライマンゴーを扱っており、試食したなかで、ピカイチの美味しさ!

すっかり気に入ってしまった友人は、

100グラム単位ではなく、500グラム単位でお買い上げ。

あっという間に、”キロ” を越していく、乾物の量。

 

こちらの、ドライマンゴー。

そのまま食べても、もちろん美味しいですが、小さく切ってヨーグルトに入れると、美味。

ドライだったマンゴーが、まるで新鮮なマンゴー果実のように、

みずみずしさを取り戻し、これもまた、好吃。

ぜひ、お試しあれ。

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麥芽地瓜、本当に美味しい!真的很好吃!
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おぉ。有名人ですかね?
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あ、しまじろうさん!
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なぜか、後ろから羽交い締め

ドライフルーツや、お茶以外に、この迪化街でオススメなが、麥芽地瓜。

さつまいもの砂糖漬けなのですが、強烈な甘さ、でななく、ほっこりとした甘さ。

食感は、ねっとりとホクホクの中間のような、不思議なもの。

焼き芋とは、また違う美味しさで、芋好きには、たまりません。

迪化街と民生西路が交差したところに、屋台があるので、見かけたら、ぜひ。

 

名残惜しいですが、そろそろホテルへ戻る時間。テクテクと来た道を歩き始めます。

民生西路を雙連站方面へ進んでいると、右手にあるフルーツ屋さんに人だかりが。

皆さん、携帯で写真を撮っています。

「お、台湾の有名人?」と、カメラの先に視線を向けると、

そこには、某子供向け教材のキャラクター、しまじろうさんが。

本名、縞野 しまじろう、ここ台湾でなぜか絶大な人気を誇っているようです。

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ふらりと立ち寄った、阿桐阿寶四神湯
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メニューは、シンプル
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お客さんが途切れることのない、繁盛店です

記念すべき、台北旅行最後の昼餐は、雙連駅近くにある、阿桐阿寶四神湯というお店へ。

予備知識なしの、飛び込み入店となりましたが、

帰国し、調べてみると、どうやら有名店のよう。

 

メニューは、とてもシンプル。6品だけです。

ちまき(肉粽)、漢方スープ(四神湯)、魚団子スープ(福州魚丸)、

肉まん(肉包)、肉入り魚団子スープ(赤肉湯)、水ぎょうざ(燒賣)

 

まず、お店の名前にもなっている、四神湯を選択。

見た目に、チャレンジな一品なので、無難な福州魚丸も。

肉粽 x 2、肉包 x 1の組み合わせで、決定。

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ちまき(肉粽)、漢方スープ(四神湯)、魚団子スープ(福州魚丸)、肉まん(肉包)
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どっぷりと台湾なご飯 どちらも美味!

繁盛店ということで、ちょっと離れたところに、イートインコーナーが。

おかみさんが、「あっちに食べるところがあるから、大丈夫 !」と、

身振り、手振りで、教えてくれます。

 

手際よく、頼んだ品々をお盆の上に乗せていく、おかみさん。

そして、お店の方なのか、はたまた、食べに来た近所の方なのか あいまいな、

それは、それは、人の良さそうなおじいちゃんに、

「これ、あっちまで運んであげて」と、お盆を手渡します。

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開放的なお店で、行き交う人々を見ながらのご飯も、また、楽しいものです

 

「テーブルの上にある調味料を、お好みでかけてね」

と身振り手振りの優しい解説。

この台湾の方々の温かさに、「また、もう一度」、と訪台回数が増えていくのです。

 

さて、ご飯ですが・・・。

全員が、恐る恐るだった、四神湯。

これが、予想外に(失礼!) 美味しい!

内臓系の臭みは全くなく、あっさりとした塩味と、ハトムギのホクホクな食感。

これだけ美味しくて、体に良い(っぽい)のであれば、毎日、食べたいほど。

 

そして、もう一品、大好評だったのが、20元の肉包。

日本の肉まんと大きく違うのは、皮の厚さと、美味しさ。

ほんのり甘みがあり、フワッフワ。中身以上にインパクトのある、その味と食感。

これが、1つ、たったの20元、80円弱という、幸せ。

この幸せをかみ締めるべく、もう1つ肉包を追加。

 

お腹も心も満たされたところで、ホテルへ戻ります。

道すがら、いたるところに、美味しそうなものが。

胃にも時間にも余裕がない状況で、軽い拷問です。

 

大人気の台北へは、とうとう羽田からもLCC ピーチが就航。

「来やすくなった台北。また、すぐ戻ってくるから・・・」と、

松山空港へと向かうタクシーの車窓から、

雲行きが怪しくなってきた台北の街に手を振り、別れを告げました。

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