
米系航空会社マイル プログラム 改悪祭りな2015&2016年

今年最後のSPGとAeroplanのボーナスキャンペーンがスタート
この2つのキャンペーンが始まると
「もう、そんな時期か・・・」と年末の気配を感じる
ある意味、旅行業界の風物詩
「ちょっと早いクリスマスプレゼント♪♫」
と ポチッとする人も多かったのでは?
しかしながら、今年は、複雑な思いで、
画面キャンペーンサイトを見つめます
なぜかって?
あの、あのAeroplanが とうとう改悪となるからです



SPGのスターポイント購入 25%オフキャンペーンと、
Aeroplanのポイント移行ボーナスキャンペーン。
毎年、年末に同時に開催される、この二つ。
(年末以外にも、SPGは春あたり、Aeroplanは初夏あたりに開催)
いつもその恩恵にあやかっていましたが、今年は、どちらも見送る予定です。
いや、今年だけでなく、これからもこのキャンペーンを利用することは、
ほぼ、なくなるのではないかと・・・(嗚咽)。
2015年
航空マイル業界に、特大な波が、二つやって来ました。

まず、衝撃的だったのが、エアーカナダのAeroplanの改悪。
この変更に、大きくうなだれた旅行好きも多いかと思います。
私も、その一人。
特に東南アジア好きにとって、立ち直れないほどの変更、それが、
タイ、シンガポール、ベトナムまでビジネスクラス往復3万マイルが、8万マイルへ
というもの。
必要マイル上昇率、約270%、2.66倍!
悪代官様もびっくり、前代未聞の改悪っぷりです。
重要なので、もう一度、言います。
3万マイル → 8万マイル で 2.7倍!!
今回のAeroplanの改悪は、世界中で大きな話題に。
この改悪に慌てふためき、持っていたマイルを使い切るため、
特典航空券を、泣きながら発券。
名付けて
『サヨナラ Aeroplan! 最後に思う存分、ビジネスクラスを楽しむからね』の旅
旅程は、
羽田 → 名古屋: JL209 JAL エコノミークラス(有償)
名古屋 → バンコク: TG647 タイ航空 B787 ビジネスクラス (特典)
バンコク → シンガポール: TG407 タイ航空 B773 ビジネスクラス (特典)
シンガポール → ソウル・仁川: SQ602 シンガポール航空 A333 ビジネスクラス (特典)
ソウル・仁川 → 福岡: OZ132 アシアナ航空 B773 ビジネスクラス (特典)
福岡 → 羽田: NH272 ANA エコノミークラス(有償)
さりげなく3ヵ国周遊となる旅程を、3泊5日で行ってくる予定です。
Aeroplanの場合、まだ執行猶予期間が設けられたため、
こうやって発券に間に合い、ガッカリながらも、
それほど、大きな騒動はなかったのですが、
この優等生的対応の真逆を行ったのが、デルタ航空のSkymiles。

何のお知らせもなく、突然の必要マイル数、改悪。
具体的な例を上げると、
日本 ⇄ 韓国 エコノミークラス 往復: 1万5000マイル → 3万5000マイル
国内線の感覚で飛べた区間が、一気に、2万マイルアップ。
この数字では、そうすぐに、どうにか出来るものでは、ありません。
マイルで旅行しようと計画していた人にとって、
これほどの悲しみと怒り、そして失望は、ないことでしょう。
円安が進む中、ビジネスクラスに限れば、
まだまだ日本発券よりお得感がある、韓国発券。
デルタ航空 Amex カード で、コツコツと貯めたマイルを羽田⇄仁川の特典航空券に変え、
仁川からビジネスクラスでの旅行を、と考えていましたが、
必要マイル数がここまで上がってしまうと、
LCCを含め、普通に有償チケットを購入した方が、割安に。
来年からは、ピーチが羽田 ⇄ 仁川に、就航。
飛行時間も、最長で1時間30分ほどなため、
機内食が出なくとも、大丈夫 = LCCで十分。
そうなると、この区間でのDelta Skymiles特典航空券旨味は、かなり失われます。
・・・ と、思いきや、
なんと、これも突然、もとのマイル数に戻すという、奇行に!
その改悪期間、約1ヶ月。この間に発券してしまった方、
もう、号泣でしょうね・・・。お気持ち、お察しします。
他のSkymilesメンバーにとっては、ありがたことですが、
なんだか腑に落ちず。モヤモヤが、残る結果に。
デルタ航空、不安定です。
システムエラーだったのか、はたまた、抗議の電話が鳴り止まず、
「もう、面倒なので、戻しちゃえ!」となったのか・・・。
どちらにしても、メインのマイルプログラムとするには、不安が拭えません。

そして、2016年には、アメリカン航空のAAdvantageが改変。
フライトで得られるマイルの変更、もちろん、必要マイルの改悪も含まれます。
日本発 必要な片道マイル
• アメリカ:
エコノミークラス 32,500 → 35,000 / ビジネスクラス 50,000 → 60,000
• カナダ:
エコノミークラス 32,500 → 37,500 / ビジネスクラス 50,000 → 65,000
• ヨーロッパ:
エコノミークラス 35,000(変更なし) / ビジネスクラス 52,500 → 75,000
• インド・中東:
エコノミークラス 22,500 (変更なし )/ ビジネスクラス 30,000 → 40,000
• 東南アジア:
エコノミークラス 20,000(変更なし) / ビジネスクラス 30,000(変更なし)
• オセアニア:
エコノミークラス 30,000(変更なし) / ビジネスクラス 40,000 → 5,0000
実は、アメリカン航空とUS Airwaysが統合する直前に、
ちょうどキャンペーンを行っていたUS Airwaysのマイルを10万マイル購入したため、
現在、AAdvantageに、17万マイルを保有中。
AAdvantageの路線中、日本発着でもっともお得感がある、
日本 ⇄ 中東 ビジネスクラス 往復 6万マイルで使おうと目論んでいたのですが、
なかなか使うタイミングがなく、とうとうアメリカン航空のプログラムも改悪に。
しかしながら、Oneworldに加盟している カタール航空、カタール航空、
そして、アメリカン航空独自で提携している、エティハド航空の
3大中東系航空会社のうち、2つの航空会社のビジネスクラスに、
往復8万マイルで乗れるのは、まだまだ魅力的。

さて、ここから、どのマイル プログラムで貯めていくのか、見極めが重要です。
米系航空会社の”改悪” が続くこととなりましたが、
それでも、親族以外にもマイルを利用可能な点、有効期限が実質”無期限”な点、
足りないマイルを購入可能な点を考慮すると、日系航空会社のマイルプログラムより
使いやすい、という事実は、変わりなく。
SPGプログラムの親元、StarwoodもMarriottに買収された今、
さてさて、これからどうやって、お得にビジネスクラスに乗るか・・・。
しばらく、調べもののが増える日々が、続きそうです。