
ホーチミンへ行くには、何通り?

「そうだ、ホーチミンへ行こう。」
ある日、ふと「ベトナム・ホーチミンへ旅したい」と思い立ったとき、
東京近郊からならば、最初に浮かぶ路線は、もちろん、成田⇄ホーチミン。
ベトナムへは直行便ならば、6時間前後。
思いのほか近くにある、アジアン雑貨の都、ホーチミン。
しかしながら、少しでも時間に余裕があるのならば、ぜひオススメしたいのが、
あえての『遠回りルート』。
国内で乗り継ぐルートから、
海外発券を利用し、お得にそして優雅にビジネスクラスを利用するルートまで、
次の旅行できっと『遠回り』をしてみたくなるルートを、ご紹介。
フライトスケジュール 成田⇄ホーチミン
ベトナム航空
成田→ホーチミン/VN0301/09:30発 13:45着
成田→ホーチミン/VN0303/19:00発 23:20着
ホーチミン→成田/VN0300/00:20発 08:00着
ホーチミン→成田/VN0302/05:55発 13:50着
エコノミー/¥50,290 ビジネス/¥449,290
全日空
成田→ホーチミン/NH931/17:25発 21:40着
ホーチミン→成田/NH932/23:50発 07:40着
エコノミー/¥59,150 ビジネス/¥225,150
日本航空
成田→ホーチミン/JL759/17:50発 22:05着
ホーチミン→成田/JL750/23:40発 07:35着
エコノミー/¥59,150 ビジネス/¥318,150
残念ながら、羽田空港からホーチミンへは、今のところ直行便はなく、
乗り換えなしを希望した場合、成田空港を利用するしかありません。
神奈川県在住者としては、海外よりも遠く感じる成田空港・・・。
成田空港にしかない、『海外旅行に行くぞっ』といった独特の雰囲気もとても魅力的ですが、
空港までの道のりと疲労を考えると、どうしても乗り気になれません。
ということで、国際線の出発地を羽田から乗り継げる空港にし、あえての国内乗り継ぎ。
成田空港以外は、ベトナム航空のみが直行便を運行しています。
フライトスケジュール 関西⇄ホーチミン
関西→ホーチミン/VN0321/10:30発 13:50着
ホーチミン→関西/VN0320/00:10発 07:20着
エコノミー/¥50,700 ビジネス/¥449,700
フライトスケジュール 福岡⇄ホーチミン
福岡→ホーチミン/VN0351/10:30発 13:55着
ホーチミン→福岡/VN0350/00:20発 07:30着
エコノミー/¥48,695 ビジネス/¥417,695
フライトスケジュール 中部(名古屋)⇄ホーチミン
中部→ホーチミン/VN0341/11:15発 15:00着
ホーチミン→中部/VN0340/00:10発 07:30着
エコノミー/¥50,250 ビジネス/¥419,250
関空10:30発に間に合わせるには、
07:20発08:35着のANA141便に乗れば、OK。
国際線への乗り継ぎにも、十分間に合います。
が、残念ながら、それ以外の便では、間に合いません・・・。
福岡10:30発へは、
06:10発08:20着のスカイマーク001便、06:25発08:10着のANA239便、
06:25発08:25着のJAL301便、06:40発08:30着のスターフライヤー41便、
と、豊富に路線があり、安心。
長い間、羽田から飛行機が飛んでいなかった名古屋へも、
2013年03月31日から、1日1便JALが運行を始めました。
中部11:15分発にも十分間に合う、08:10発09:10着のJAL141便。
航空券の金額も、成田発着と大差ないため、
わざわざ国内線の航空券を購入してまで、
地方空港での乗り継ぎを選ぶメリットを、あまり感じられないかもしれません。
しかしながら、どの便でもホーチミン→国内空港は深夜便。
そこを上手に利用し、羽田への便を少し遅くするだけで、
数時間ではあるものの、関西、福岡、名古屋に滞在が可能です。
(もちろん、泊まるのも”アリ”でしょう)
・国内線の航空券を、特典航空券でまかなえる
・お休みの時間を、目一杯楽しみたい
・成田空港までの交通費が高い
そんな東京近郊在住旅行者は、ベトナムついでに、
日本のご当地グルメも一緒に楽しめる、『国内乗り継ぎ遠回りコース』、いかがでしょうか?
では、ステップアップし、乗り継ぎ地を海外に移してみましょう。
海外発券(航空券の出発空港を海外にして購入すること)でオススメは、
近い・安い・(便が)多いのソウル。
ソウル・仁川空港からホーチミンへは、
大韓航空、アシアナ航空、ベトナム航空が直行便を運行していますが、
時間的、金額的にオススメなのが、
ベトナム航空
仁川→ホーチミン/VN931/10:15発 13:25着
ホーチミン→仁川/VN932/23:45発 06:50着
ビジネス/KRW1,336,200
まず、驚くのがビジネスクラスながら、この価格。
10ウォン=1円まで値上がりしたとしても、14万円ほどでビジネスクラスでの旅行が可能。
ホーチミンからの帰路は、日本着便と同じく、深夜便になるので、
少しでも座席が広く、シートが倒れるビジネスクラスは、やはりありがたいもの。
そして、もう一つ特筆すべき点が、
プラス75,000ウォン(約7,500円)で、往路にコードシェア便である大韓航空機を選択可能。
一つの旅程で、二つの航空会社のビジネスクラスを、お得に体験できるのです。



大韓航空のビジネスクラス座席は(高い可能性で)、最新のこちらPrestige Sleeper。
その力の入れようは、大韓航空のスペシャルサイトで確認できます。(音が出るので、要注意)
もう一つオススメの仁川→ホーチミンルートが、キャセイ航空を利用し、香港経由で行くもの。
キャセイ航空
仁川→香港/CX931/10:20発 13:00着
香港→ホーチミン/CX765/16:20発 17:55着
ホーチミン→香港/CX766/11:25発 15:10着
香港→仁川/CX416/16:30発 21:10着
ビジネス/KRW1,081,100
ホーチミンへ行く道のりが、
羽田→仁川→香港→ホーチミンと、かなり複雑になるものの、見逃せないのがその価格。
なんと、今現在の為替相場ならば、ビジネスクラス利用でも9万9000円。
あのキャセイ航空のビジネスクラスを10万円以下で体験できるのです。
香港で途中降機したとしても、プラス1万円。
数字と文章ばかりでは、分かりにくいかと思われるので、ツアー風に表現すると・・・

6泊7日で巡る、ホーチミン・香港・ソウルへの旅
仁川・香港・ホーチミン間は、
豪華にキャセイ航空ビジネスクラスを利用
1日目/出発
羽田→仁川(ソウル) OZ177 06:10→08:30/KE720 06:10→08:35
早朝に羽田を出発。アシアナ航空、もしくは大韓航空を利用。
仁川→香港 CX415 10:20→13:00
香港での待ち時間を、キャセイ航空ラウンジで、優雅に過ごす。
香港→ホーチミン CX765 16:20→17:55
夕食はフォーで決まり
2日目・3日目/ホーチミン泊/宿泊ホテル・ホテル ニッコー サイゴン
ベトナム・ドンの0の数に惑わされ、しばしマハラジャ気分を味わうも良し、
ベトナム料理に付いてくる葉っぱの多さに、
ちょっとしたベジタリアン気分を体験するも良し、
スクーターの波をすり抜け、地元民にとけ込むも良し。
4日目/香港泊/宿泊ホテル・ホリデイ・イン エクスプレス 香港 ソーホー
ホーチミン→香港 CX766 11:25→15:10
香港に到着してすぐ、空港内で小籠包やら担々麺やらを食べ、
無理にでもこの日に3食きっちり食べるも良し、
許留山のマンゴー関連ジュースで、とどめておくも良し。
5日目/香港泊/宿泊ホテル・ホリデイ・イン エクスプレス 香港 ソーホー
香港ディズニーランドに行くも良し、飲茶をはしごするも良し、
トラムに乗ってぶらり旅も良し、フェリーから海風を感じるも良し。
6日目/ソウル泊/宿泊ホテル・シェラトン ソウル D キューブ シティ ホテル
香港→仁川 CX416 16:30→21:10
疲れを押して東大門辺りに繰り出しても良し、素直にホテルで休んでも良し、
宿泊代を浮かせるために、空港内のスパで仮眠しても良し。
7日目/帰国
仁川→羽田 OZ178 20:50→23:00/KE179 20:55→2305
帰国まで明洞で、もみくちゃにされても良し、
仁川空港近くのE-MARTで、お土産選びに徹しても良し。
さて、3カ国を豪華にビジネスクラスで周遊し、ステキなホテルに宿泊するこの旅行。
ざっと、見積もって・・・
羽田⇄仁川
大韓航空エコノミークラス
¥3万7,970(Expedia.com)
仁川⇄ホーチミン
キャセイ航空ビジネスクラス
¥9万9000円(オフィシャルサイト)
ホーチミン3泊
ホテル ニッコー サイゴン・朝食付き
¥11,984(hotels.com)
香港2泊
ホリデイ・イン エクスプレス 香港 ソーホー・朝食付き
¥12,161(hotels.com)
ソウル1泊
シェラトン ソウル D キューブ シティ ホテル
¥19,942(hotels.com)
計17万7000円(2名で旅行した場合)



いかがですか?高いですか?安いですか?妥当ですか?
卒業旅行の学生がこの金額で旅行するのは、軽く怒りさえ感じますが、
毎日終電がなくなる時間まで働く会社員が、年に1度だけ取れる1週間の休暇に、
少しばかりの贅沢をしても、決してバチは当たらないと思います。
実際に、これより短い日程&お得な金額で、ほぼこれと同じ旅程を体験しましたが、
日々の疲れを癒し、日常の喧噪を忘れ、心も身体もリフレッシュできました。
もちろん時期によって金額は異なってきますが、
日本のピークの影響を受けにくいのも、海外発券の良いとこと。
ソウルにそれほど思い入れのない旅行者は、海外発券を台北にするのもオススメ。
キャセイ航空の場合、
台北(桃園)⇄ホーチミン(香港経由)・ビジネスクラスで なんと、 TWD 16,468(約5万6000円)。
羽田⇄台北は、空港が桃園でなく松山なので、台北内での移動が少し面倒ですが、
(羽田・成田間を移動するようなもの)
例えば、羽田⇄関空⇄台北として関空・台北間をピーチやJetstarを利用すれば、
航空券代が多少安く抑えられる上に、台北での移動もなくなります。
どうですか、『遠回りな旅』なんだか惹かれませんか?
直行便がないから・・・、なんて理由であきらめていた旅、見直してはいかがでしょう?