タビ御飯,  空港ラウンジ

羽田空港 国際線ターミナル ANA ファーストクラスラウンジに潜入

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Fの文字が眩しい搭乗券
タイ航空のファーストクラスチケットの恩恵にあやかり
羽田空港 国際線ターミナル ANA ファーストクラスラウンジへ
SFC修行のおかげで
ビジネスクラスラウンジの利用経験はありますが
ファーストクラス ラウンジは、初体験
その閉ざされた世界、いったいどんな場所だったのでしょうか

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深夜でも賑わう羽田空港 国際線ターミナル

深夜の羽田空港。

東京近郊の旅行者を集めに集め、ノリにノッテいる東京国際空港 国際線ターミナル。

平日、休日、日本人、外国人、関係なく、どんな時間帯でもわんさか人が。

そんな中、ファーストクラス利用とのことで、ガラガラに空いた専用のカウンターへ。

旅先は、慣れたバンコク。

到着後、そのまま観光に出られるように、すでに常夏仕様な旅行者二人。

「こんばんは。」と、元気よくカウンターのお姉さんに挨拶し、パスポートを提示。

で、ここで小さな事件。

タイ航空のカウンターは、ANAが委託されている模様。

首にピンクのスカーフを巻いたカウンターのお姉さん、

あからさまにバカにした表情でお出迎え。

ANA姐「こちら、ファーストクラスご利用のお客様専用カウンターですが・・・。」

私「・・・ えぇ、ファーストクラス利用です。」

ANA姐「フッ (半笑い)」

この時点で、かなり気分を害されましたが、こちらも大人。

ぐっと抑えて、様子を見守ります。

ANA姐「(カチャカチャとパスポート情報を入力し)

お二人様、ファーストクラスでバンコクまで、でよろしいですか?フッ (半笑い)」

私「(ムッ) はい、そうです。」

で、次の瞬間、この方が驚きの行動に。

何の遠慮もなく、目の前に本人がいることも気にせず、思いっきり振り返り、

後ろにいた女性スタッフに、「この二人がファーストだって」、と目で合図。

あまりにもな態度に、こちらは怒りを通り越し、あぜん。

ANA姐「席は並びでご用意しました(フッ)」

ANA姐「ラウンジの場所はわかりますか?(フッ)」

ANA姐「アテンドは必要ですか?(フッ)」

と、終始にやけ顏で、やりとり終了。

その間、いくどとなく隣のスタッフと目配せ。

あまりにも失礼な態度に、その場で何かガツンと言ってやろうかと思いましたが、

まだ、旅の始め。

そんな気分悪いスタートでは、悲しすぎます。

ここは、怒りを鎮め、冷静に観察し、検証。

しかしながら、見てくれだけで人を小馬鹿にする態度を取り、

積極的に人の気分を害するとは・・・。なんとも、寂しい方々です。

ましてや、これから旅行に行く、それも、もしかしたら一生に一度、

とワクワクしてファーストクラスに搭乗する乗客に対して、です。

相手の気持ちを考えた時、悲しくならないのか、不思議でなりません。

と、ここで、お二方のお勤め先、ANAへのお願いです。

ヘコヘコと形ばかりの “丁寧さ” は、いりません。

『社員教育』なんて、上から目線のお堅い言葉、嫌いです。

「かしこまりました。」と無表情で言われるより、

「はい!」と笑顔で言われた方が、気持ちが良いものです。

「旅行、楽しんでくださいね」、そんな気持ちが自然と沸くような、

従業員の方々が、日々の仕事を楽しむ余裕が生まれるような、

ぜひ、旅人に選ばれる、良い会社にしてください。

このチェックインカウンター事件、

これまでの経験で、一番悲しい接客体験となる、モヤモヤからスタートのこの旅。

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噂のお姉さまの片割れが、ラウンジまでアテンドしてくれました
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まず、おしぼりとドリンクのオーダー

せっかくのファーストクラス体験だというのに、どんよりした気分でラウンジへ。

先ほどの体験もあり、戦々恐々でラウンジに足を踏み入れます。

が、ここでは良い意味で期待を裏切り、満面の笑みで迎え入れられます。

席に着くと、スタッフの一人が、おしぼりを渡しつつ、

「何かお飲みになりますか?」とドリンクのオーダーを取ってくれました。

「では、オレンジジュースと・・・」

明からさまに不慣れな私たちにも、終始ニコニコ。

先ほどの事件を知っているのかしら、と思うほど、素敵なスタッフが勢ぞろいなラウンジ。

そんなスタッフさんのおかげで、心のモヤモヤも晴れていきます。

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ビジネスクラスラウンジとは違い、座席間隔広めな空間
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旅行前に一仕事、にも頼りになるビジネスセンター
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パソコンは、vaio

ラウンジ入室と同時に、シャワールームの利用をお願いしましたが、

なかなかシャワーの順番が回ってこず、搭乗時間15分前に。

「もう、シャワーいいや」、と諦めかけた頃、

そのことに気がついたスタッフの方が、

「ビジネスクラスラウンジのシャワールームでよろしければ、すぐご用意します!」と、

声をかけてきてくれました。

「でも、搭乗時間が・・・」と遠慮すると、

「まだ、大丈夫ですよ。こちらがすぐに気がつかず、申し訳ございませんでした。さぁさぁ。」

と、促され、お言葉に甘えて、シャワータイム。

サクッと撮影を済ませ、シャキッと短めシャワー。大慌てで、着替えます。

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使い込み感がある、シャワーキー
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シャワーの造りは、ビジネスクラスのラウンジと同じようです
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高級 = レインシャワー
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備え付けのアメニティー
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ファーストクラスラウンジの利用者は、このようなミニボトルアメニティーがもらえます
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シャワールームに時計があるのは、嬉しいサービス
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広々としたシャワールーム もちろん、どこもピカピカです
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こじんまりとしたダイニングエリア

シャワーの順番待ちの間に、ご飯タイム。

ダイニングエリアは、遠慮がちなサイズ。

お料理もビジネスクラスラウンジと大差なく、

残念ながら、期待していたほどの豪華さはありませんでした。

ただ、搭乗したのが深夜便。

多くの乗客が飛行中、睡眠に徹すると考えると、

確かに、カロリー多めな料理を出しても、大量に余ってしまうかもしれないので、

このくらいが、地球には優しいのかもしれません。

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ちょっと物悲しい室内インテリア
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コーヒーマシーンとお茶類
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ANAのロゴが入る、かわいいマグやカップ類
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ご飯の種類は、かなり少なめ
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盛りに盛った、こちらの一皿
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ビジネスクラスラウンジとの大きな違いが、このデザート類!
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搭乗時間が迫ります

シャワーを出て、キーをカウンターに返すと、

先ほどのチェックインカウンターの小馬鹿お姉さんが、そこに。

どうやら、ファーストクラスの乗客を、わざわざラウンジ迎えに来るようです。

ほんの十数分前まで、怒りに震える相手でしたが、

ラウンジスタッフの方々の温かさや、美味しい料理に上書きされ、

無な気持ちで向き合うことができました。

「お待たせして、すみません。」とカギを返しながら謝ると、

「大丈夫ですよ。行ってらっしゃいませ〜」のカウンタースタッフの合唱。

捨てる神あれば、拾う神あり。

そんな言葉を思い出す、ファーストクラス ラウンジとなりました。