羽田からバンコクへ TG661 ファーストクラスで参りました
羽田空港から深夜便でバンコクへ
貯めたに貯めたマイルを大放出し
豪華にファーストクラスでひとっ飛び
寝るべき時間の飛行ですが
そのサービスを堪能するため 削られる睡眠
きちんと購入すれば 1時間 2.5万円のフライト
思う存分 はしゃいできました
都心からアクセスの良い羽田空港ならば、
『金曜夜 仕事帰り そのまま渡航』 ができるこの深夜便。
しかしながら、仕事の疲れが残ったまま狭い機内で7時間ほど過ごせば、体もぐったり。
現地に着く頃、なんだか体調がすぐれない、なんてことになれば、せっかく休みが台なし。
そんな時、座席がゆとりがあるビジネスクラスで飛びたいもの。
とは言っても、正規で購入すれば、その金額 24万円ほどから。
いたって普通の会社員がこの優雅な時間を過ごすためには、
コツコツ コツコツとマイルを貯めることが、非常に重要。
Air Canadaのマイルをナイアガラの滝のごとく使い、身分不相応にもファーストクラス。
チェックインをサクッとすませ、ラウンジで遅めの夕飯。
機内を撮影したいので、少し早めに搭乗ゲートへ。
どうやら本日も満員御礼な模様。
タイ、タイ航空、羽田、深夜便、最強の組み合わせです。
お世話になったのは、B777-300ER。
こちらの機体はタイ航空が所持しているものではなく、Jet Airways からの借り物。
それゆえ、他の機体で採用されているデザインと少し異なります。
今はタイ航空でこのタイプの座席はないようです。
個室仕様となっている、この座席。
ドアを閉めれば、そこは機内とは思えない空間が広がります。
大口を開け、よだれを垂らして爆睡していたとしても、
その姿が人目にさらされることは、なさそう。
見た目になかなか年季の入っている機体。
ドル箱座席のファーストクラスにも関わらず、前2席が壊れているようで、
隣合わせの座席へ移動したい、という曰く付きなカップルに座席を譲りました。
が、飛行中、二人とも寝ているだけだったので、
「隣同士でなくてもよかったやないかーい」と、心の中で エセ関西人突っ込み。
移動した座席も完璧だったかと言えば、残念ながら”マイ チャイ(タイ語でNO)”
「こちらこのドアを閉めれば、個室になるのよ〜」
と、穏やかに説明しつつ、自慢のドアを静かに閉めようとするCAさん。
その優雅な行動を大いにはばむ ビクともしないドアの立て付けの悪さ。
しばし葛藤後、きらびやかな民族衣装をまとう肝っ玉母さん風CAさんの蹴りが、
一発、二発と、容赦なくドアに入ります。
メニューを聞きにきてくれたのは、先ほどの肝っ玉CAの娘さんくらいの年齢な、若いCAさん。
おっとりとした人が多いタイ人の中でも、おっとりオーラが溢れ出ているその方。
ゆっくりとした口調で、料理の希望を聞いてくれます。
前菜にスープをお願いすると、「ウフフ」と理由なく微笑んだかと思えば、
「お友達もスープを頼んだのよ。仲良しね💕」
メインの料理名を告げれば、
「ワォォォォ、ベリー ナイスチョイス💕」
極め付けは、メニューを聞いている間に消灯し、真っ暗なになってしまったあとの、
「ウゥゥゥゥ、ロマンティック💕」
こういうCAさんとの出会いがあるので、タイ航空、やめられません。
せっかくのファーストクラス。
すべてのボタンというボタンを押し、座席に置かれた大量の読み物を読み漁り、
話題の映画でハラハラしたり、ドラマでクスクス笑ったりと、
存分に飛行を楽しみたい気持ちもあるのですが、深夜便なので、ここは一眠り。
そんなこんなしている間に、バンコクへ到着。
この機内ならば、地球3周しても苦になりませんが、あっけなく降機。
ゲートを出れば、そこには自分な名前が書かれているプラカードを持った人が。
そして後ろには、空港走り屋こと
“乗ってみたい、けど乗るとちょっと恥ずかしいかも カート”が、待ち構えております。
カートで爆走し、入国審査に到着。こちらでも空いているレーンを案内され、
バンコク名物 入国待ち長蛇の列を横目に、サクッとタイに入国。
バゲッジクレームにはすでに係りの方が待ち構え、私たちの荷物の拾ってくれます。
荷物を持ってくれた爽やかタイ青年の「タクシーで市内まで行きますか?」に
「NO」と言えない、小心者な「いつもは安い電車派」な日本人。
年季が入ったスーツケースをコロコロするお兄さんお後ろを見つめつつ、
階下のタクシー乗り場へと着いていきます。
爽やか青年に別れを告げ、いざ、タクシーに乗車。
バンコクでのタクシー乗車では、緊張することもしばしばですが、
今回は穏やかなお母さん系ドラーバーさん。
ホテルがわからず、ちょっと道に迷ったところもありましたが、
終始ニコニコで、その微笑みに癒されて無事ホテル到着。
幸先の良い、バンコク旅行スタートとなりました。