LCCってどうなの?Tiger Airways編
シンガポールからタイへ戻るときに利用したのは、
シンガポールを拠点とするTiger Airways。
Air Asiaよりも、さらに格安。
便名: TR2104 SIN – BKK(片道)
価格: 104 SG$ = 6350円(オフィシャルサイトで予約)
Air Aisa編はこちら。
シンガポール、チャンギ空港には、LCC専用のターミナルがある、LCC先進国。
Tiger Airwaysも「Budget Terminal」と呼ばれる、そのターミナルを利用。
チャンギ空港初めて訪れたときに、その存在自体には気づいてはいました。
ただ、地図に『バスで移動』とあったので、
他のターミナルと同様、少し離れたところにあるのだろう、と想像。
が、今回利用してみて、ビックリ。
『まったく違う空港』といってもいいほど、メインのターミナルから、かなり遠い。
移動中、「このまま市内へ出てしまうのではないか?まさか、違うバスに乗ったのでは?」
と、少々不安になるほど、長旅でした。
事前に調べた情報では、
Budged Terminalには何もない、とあったので、
あわよくば、チェックインしてから、
メインターミナルで、お店でも冷やかして時間をつぶそうかと考えていましたが、
気軽に行き来できる距離では、ありませんでした・・・。
タクシーを利用される方は、(見栄など張らず)必ず運転手にBudget Terminalと告げましょう。
チェックインカウンターは、各社共通。
時間がくると、おもむろに並び始める乗客。
LCCを利用する旅行者は、比較的旅慣れた雰囲気の人が多いので、
大きな混乱も無く、お行儀良くチェックイン。
預ける荷物もなかったので、特に大きな問題も無く終了。
出国審査も、荷物検査も、呆気に取られるほど何事もなく。
制限区域内には、いくつかの飲食店と土産物が買えるお店もあるので、
それほど時間を持て余す心配もない模様。
派手な色使いのBoarding Gateをサインをくぐり、
一変、とても地味な通路を通り、9番ゲートへ。
ゲートから飛行機へは、徒歩で移動。
ビジネスマン風の乗客はおらず、見た目ゆるい旅行客がゾロゾロと、
炎天下の中、列をなして歩く姿は、
なんとなく、ほのぼのした雰囲気が漂います。
腰に「虎柄」スカーフを巻いたCAさんに案内されて、座席へ。
シートもキレイで、それほど窮屈さも感じず、ホッとひと安心。
これで、あとは離陸を待つのみ。
しかし、ここでトラブル発生。
まず、一向に飛び立つ気配がない。
そして、機内が、異様に暑い。猛烈に暑い。
窓の外を眺めると、何やら確認中の人と、作業中の人が・・・。
あまりの暑さに、気分が悪くなってきてしまい、飲み物を買ってこなかったことを猛烈に後悔。
まさかこんな状況になるとは、思いもしなかったので。
周りの乗客も、メニューや機内誌をうちわ代りに扇ぎはじめました。
前を見れば、慣れた手つきでCAさん達も、パタパタと風をおこしながら雑談中。
不思議なことに、この状況下で文句を言う乗客は誰一人おらず。
安いものには、理由がある。そして、そのリスクを承知で、この虎柄の機体に乗っている。
そう、みな、自分の身分をわきまえ、ちょっとした団結感で結ばれているのです。
定刻より、30分ほど遅れて離陸。
お待ちかねのスナックカートが到着。
迷わず炭酸飲料を購入したのは、言うまでもありません。
スプライトの、おいしいこと、おいしいこと。
そこからは、何事もなく、無事バンコク・スワンナプーム空港に到着。
途中、機長から「しばらく機内が暑くてごめんね。ちょっとした機械トラブルでした。」
と、説明がありましたが、誰も気にする様子もなく。
スワンナプーム空港名物、長い入国審査を抜け、タイへ(再度)入国。
この時は1時間ほど。
LCCチケットのお得感は、大手航空会社と比べると驚くもの。
フライト時間の短い路線では、過剰なサービスも不必要。
ただ、心配なのは『遅延』。
すべてLCCだと、貴重な休みの時間を空港で過ごすことにもなりかねないので、
LCCを上手く利用し、お得に海外旅行を楽しむことができそうです。