青空の下で食べる 香港式デザート屋台
甘いものは別腹、とは良く言ったもので
ワンタン麺を食べた直後に香港式デザート
「せっかくだから…」の言い訳とともに、3品オーダー
名物『 糖不甩』新しい食感に、ちょっとした衝撃
麺で小腹を満たした後は、甘いもの。
Openriceで評判の良かった、玉葉甜品 Leaf Dessertへ。
こちらも屋台式のお店。場所が少し分かりにくく、お店を探すのに多少時間がかかりました。
グルメストリート『威霊頓街』から2本山側、荷季活道沿いをエスカレーター方面に歩き、
道が二手に分かれる手前、右側にある伊利近街にその小屋(お店)はあります。
▶お店情報
中環蘇豪伊利近街2號
星期一至六:12:00-00:30
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玉葉甜品までの道のりで見かけたのが、この工事現場。
何度見ても驚く香港ならではの光景のひとつに、この竹で組んだ工事現場の足場があります。
いたるところで組まれているので、旅行中必ず一度は目にするかと。
竹で組む理由としては『安いから』が、一番の理由らしいのですが、
他にも『湿気の多い香港では、金属製はさびてしまう』や、
『土地が狭い香港では、金属製の置き場に困る』、
『金属製だと落としたら大事だが、竹製ならそれほど心配しないで良い』など、
様々な理由が重なって、どんな高い場所でも未だに竹製足場が組まれるようです。
さとうきびジュースで有名な「公利真料竹蔗水」の目の前で作業中ということもあり、
「落ちたらどうするんだ」「安全ベルトは付けているのか」など、
さとうきびジュース片手に、熱心にその光景を写真に収める、各国観光客。
公利真料竹蔗水から、徒歩1分のところにあるのが、玉葉甜品。
お店はお昼時ということもあり、ほぼ満席。
壁にかけられた手書きメニューを見ながら、席が空くのをしばし待ちます。
忙しそうに麺をよそったり、注文を聞いている店員さんに、
なかなか気づかれる様子はなく、しばしウロチョロ。
ぶっきらぼうな男性店主が、「邪魔だ!」とばかりに、
「立っていないで、そこに座れ」とジェスチャー。
一瞬ひるみますが、こんなことで気を落としていたら、香港では何も食べられません。
メニューを見ながら指差しオーダー。糖不甩 / 芝麻糊 / 紅豆沙を選択。
甘いもの3品の注文に、なにやら曇る店主の表情。
確かに周りを見ると、お昼時ともあって、ガッツリご飯系ばかり。
ですが、今食べたいのは 甜品/糖水なでの、気にせず希望を伝えます。
念願の甘いもの3品がテーブルに運ばれてくると、何やらざわつく周りの人々・・・。
それに対し広東語で答える店主。
『この時間帯は甜品は食べるべからず』といった地元民の暗黙ルール等があるのかしら?
と、多少気にし始めますが、すでに目の前に並んでいるので、後の祭り。
糖不甩 は熱々。
茹でられた柔らかめの団子に、ココナッツと砂糖、ピーナッツのカリカリ感が加わり、
何とも言えない食感と、ほのかな甘さがたまりません。
芝麻糊はドロドロ系ではなく、粗いゴマが残るザラザラ系。
液体自体もサラッとしており、ドロドロであるほど美味しい、と思っている私としては、
粘り気が足りず、少々ガッカリ。
紅豆沙は温かいものを注文。特に可もなく不可もない、普通のおぜんざい。
食べ終わるころ、ガヤガヤしていた他のお客さんを見ると、
ちゃっかり、海帶綠豆や芝麻糊をデザートにオーダー。
「自分たちも、甘いものを食べているではないか・・・」
となると、先ほどの一幕は、デザートを注文したことによるものではなかったのか?
甘いものは一人一品、と決まっているのか?
あの3品の組み合わせが香港人的にタブーなのか?
など、仮説をいくつか立てたものの、
結局、なんのざわつきだったのか、最後まで分からず仕舞い。
そもそもお店の名前が玉葉”甜品”と甘いもの屋を謳っているので、
どの時間にデザートを頼んでも良さそうなものなのですが・・・。
昼食で訪れた水記と同様に『目指して来るお店』ではありませんが、
そばを通りかかったら、ぶっきらぼうさにひるむことなく、
ぜひ、青空の下で香港式デザートを楽しんでください。