台北駅から徒歩圏! ローカル色強め夜市、寧夏夜市と古早味豆花
台湾のB級グルメ宝庫と言えば、夜市
台湾の首都、世界有数の大都会台北にも
日本の夏祭りな熱気が毎晩楽しめる夜市が、数多くあります
そんな夜市の中でも、台北駅から歩ける距離にある
規模は小さいながらも
地元では、グルメ夜市として知られている、寧夏夜市
3人の旅人には、台湾デビューと同時に、
この場所で、臭豆腐デビューも果たしました
過去に1回だけ、パッケージツアーで訪台したことがある、Tsum。
その時の衝撃が強く、以降、パッケージツアーでの旅行は、避けています。
まず、宿泊しホテルの《エコノミークラス度》が想像以上に、エコノミー。
その雰囲気は、ザ・昭和のアパートで、各階、とても薄暗く、
ドアの建て付けが悪いため、鍵を閉めるのにも一苦労。
もちろん、鍵は、カードキーなどの洒落たものではなく、
ホテル名入り半透明の緑色なプラスティック製長細キーチェーン付き。
特に不便だったのは、バスタブにシャワーカーテンがない、という点。
シャワーを浴びるためには、なるべく水が飛び散らないよう、
バスタブに小さくしゃがみ、ササッと浴びるか、
もしくは、トイレまでシャビッシャビになっても構わない!と諦めるか。
このレビューを先に読んでいた、同室になった友人。
「不便だと思って・・・」と言いながら、
スカスカな黒いバックの中から、ヒョイッと取り出したのは、
ブルーのレジャーシート、ビニールひも、そして、ガムテープ。
カバンを開けられたら、100%怪しまれたであろう、この内容。
「台湾に何しに来た!これで、何をするつもりだ!」との問いに、
「快適にシャワーを浴びるための道具です。」とは、きっと信じてもらえず。
幸いにも、ゴルゴ13のような風貌ではなく、どう見ても善良な日本人だったため、
荷物検査もなく、無事台湾入国。
ちなみに、他2人の友人が泊まった部屋は、窓はないけど、シャワーカーテンあり。
シャワーカーテンか、窓、どちらかの選択だったようです。
そして、もう一つ、驚いたのが、
ホテルまでの送迎バス内での、ガイドさんの台湾解説。
今でこそ、日本各地から、1日何便もの飛行機が台北へと飛びますが、
当時は、まだ、そこまで台湾ブームではなく。
見る限り、バス乗客のほとんどが、初台湾旅行で、
キャッキャしながら、《るるぶ・台湾》をめくり、2泊3日の旅行に思いをはせます。
そんな和気あいあいとした中で始まった、若い台湾人女性ガイドさんのお話。
ガイド「みなさん、台湾旅行、楽しみですか?
台湾を楽しむために注意すること、お話します。」
一同 「はーい!」
ガイド「きっと台湾に来たら、夜市、楽しみしていると思います。
でも、夜市の食べ物は、不衛生です。絶対に、食べたらダメです。
お腹を壊しても、責任は取れません。」
一同「ハハハハ。」
ガイド「夜市では、洋服も見かけますが、ぜんぜん良くないです。
ユニクロの方が、よっぽどいいです。服は、日本が一番です。」
一同「ははは・・・は」
ガイド「台湾のタクシーは、日本と違います。
ボッタクられたり、危険な目に合うかもしれないので、乗らないでください。」
一同「・・・。」
以降、お姉さんの台湾への注意 / 悪口大会が続きます。
先ほどまで、キャッキャ、ガヤガヤ、和やかだったバス内も、
お姉さんの話が進むごとに、口数が少なくなり、最後は完全な静寂。
委託された日本の旅行会社から、注意点を説明するように言われているとは思うのですが、
自分の国を、そこまでボロボロに言うこともないだろうに、と悲しくなってしまいました。
そんなお姉さんの忠告を無視し、その旅でも夜市グルメを堪能。
確かに、レストランに比べれば、衛生面で「ムムッ」となる場面もありますが、
そんなことを言っていては、新たな味には、出会えません。
ぜひ、正露丸をカバンに忍ばせ、安くて美味しい夜市料理、挑戦してみてください。
台湾の夜市は、日本で言う、縁日の雰囲気。
甘いものから、塩っぱいものまで、多くの料理を楽しむことができます。
お店によっては、メニュー数が非常に豊富。
ですが、たいがい、名店と呼ばれるお店は、この一品で十数年やってます、といったところ。
台湾も夜市も初めてな友人のために、選んだのは、【臭豆腐】と【麺線】。
臭豆腐と言えば、多くの日本人が「苦手」と表現する、強烈な臭いを放つ豆腐。
それを、油でカラッと揚げ、甘酸っぱい漬物と一緒に食べるのが、揚げ臭豆腐で、
カリカリの意味である《脆皮》が商品名としてついた、
【脆皮臭豆腐】等の名前で、主に夜市で見つけることができます。
興味のある方。旅々台湾さんの、臭豆腐特集、訪台前にどうぞ。
麺線は、カツオだし風味のそうめん。
クタックタに煮込んであるので、あまり麺っぽさはありませんが、
カツオだしなので、日本人にとっては、抵抗のない味。
多くの日本人が、美味しいと思うであろう、一品。夜市デビューにぴったりです。
結果ですが、5人中、5人が麺線を美味しい、と表現。
残念ながら、臭豆腐は5人中、2人が、無理とのこと。
ちなみに、この寧夏夜市でいただいた、里長伯の臭豆腐。
臭豆腐大好き人間でも、「ちょっと臭いが強い」と思った品なので、
臭豆腐バージンには、その臭いは、猛烈だったはず。
臭豆腐デビューには、向いていないかも・・・です。
寧夏夜市で、塩っぱいものを食べたあとは、
夜市から2分ほどの、古早味豆花で、デザートタイム。
台湾の魅力の一つが、甘いもの屋さんの充実度。
こちらのお店、営業時間は、朝の11時から、夜中の1時まで。
夜遅くまで、この豆花が楽しめます。
ちなみに、古早味とは、懐かしい味の意ですが、その名前とは裏腹に、
立派なサイトをお持ちです。http://www.toufa.com.tw/
日本語&写真付きメニュー、また、ダウンロードできるメニュー表もあるので、
言葉が心配な場合は、こちらで予習してから向かうと、安心。
頼んだのは、花生豆花(ピーナッツ豆花 )、粉圓豆花 (タピオカ豆花 )、
そして、滑嫩仙草奶凍、トッピングは、粉圓(タピオカ)、芋圓(芋餅)、粉粿(芋ゼリー)。
豆花は、あっさり。それほど、豆腐さは感じないので、とても食べやすい味。
ピーナッツは、日本ではカリカリ食感のイメージですが、
この豆花のトッピングは、煮ピーナッツなので、つるんとした豆花の食感にピッタリ。
タピオカは、台湾人がQQと表現する、ほどよい弾力。こちらも、美味。
そして、仙草。その黒い姿から、食べたことがない旅行者も多いかと思います。
これが、ほどよい甘さと、ちょっとした苦さがある、さっぱりとしたゼリーで、
初台湾組にも、大好評。Tsumは、豆花より、断然、仙草が好みです。
朝ごはんから、お夜食まで、食事に関しては、1日中楽しめる、台北。
一つ、一つの量は少なめなので、ぜひ、一ヶ所に留まらず、
色んなお店や場所を試し、新たな味を、見つけてみてください。