香港・深水埗に行ってみました
ごちゃごちゃ感がたまらない、
香港の下町、深水埗。
ノスタルジックな雰囲気が魅力的。
シンスイポー、と読みがちですが、
広東語風だと、サム・ソォイ・ポォのような感じ。
こちらでネイティブの発音が聞けます。
お目当ては、懐かしい駄菓子のお店。
深水埗食べ歩き第一弾と銘打った記事のなかで紹介されていました。
Hong Kong Naviさんのこちらの記事から。
そこでおいしい、砵仔糕(ブッチャイゴウ)が食べられるとのこと。
砵仔糕とは、小さなお椀に入った、香港の駄菓子系おやつ。
お味の方ですが、食感は『ぷにっ』としていて、
名古屋名物、ういろうに似ています。
ほのかな甘さの広がる、なんとなく懐かしい素朴なお菓子です。
砵仔糕を知ったきっかけは、
大好きな香港映画、「新不了情/つきせぬ想い」。
病床にいる主人公のミン(アニタ・ユン)が、彼氏のキット(ラウ・チンワン)に、
「砵仔糕が食べたい。」
とお願いするのですが、戻ってくると、すでに彼女は天国へ・・・。
あまりにも悲しい結末に涙しながらも、
最後にそんなに食べたかった砵仔糕は、さぞかしおいしいのだろう、と、
始めて訪れた香港で、ラウ・チンワン並に砵仔糕を探しまわったのでした。
比較的、どこにでも売られている砵仔糕ですが、
(キットはすごく探し回っていましたが。)
味はお店によって偏りがあり、正直、初めて食べた時は、
「ミンと味覚が合わないらしい。」と思ったものですが、
何回かチャレンジしているうちに、今では大好きな香港のおやつに。
ワクワクしてお店を探すと、
(とはいっても、出口B2の目の前です。)
残念ながら、臨時休業していました・・・。
なんて運が悪いのでしょうか。
深水埗探索は、ほぼ、それのみが目的。
あとは『何でもある問屋街』、程度にしか調べて来ていなかったので、
半ば無理矢理連れて来られたAriさんの機嫌が、あまりよろしくありません。
あまりゴチャゴチャしたところが好きではないAriさん。
バンコクのチャトチャックマーケットは好きなのに・・・。
それでもせっかく来たのだからと、少しブラブラしていると、
Ariさん、メープルに通ずる、お好みのお洋服やさんを発見。
俄然目がキラキラしてきました。内心、「ホッ。」
深水埗の魅力は、小さなエリアに色々なお店が、キュキュッと詰まっているところ。
洋服が山のように積まれた通りを曲がると、
今度は、おもちゃがぎっしりと並べられたお店街に。
ここのおもちゃ街がすごい。
(とても良い意味で。)
まず何気なく入った一軒目。
ガチャガチャの景品まとめ売りや、
おもしろ消しゴムの箱売りをしてる様子。
頼まれものの『パンダグッズ』がありそう、という理由で入りましたが、
ここで思わぬものに、心を奪われることに・・・。
それが、
飛行機模型。
この飛行機の模型を大人買い。
なんと、全種類、1機(?)、38香港ドル。
安い!そして値段の付け方が明瞭、明快!
店内は中古品が中心だったので、模型も中古品だと思っていのですが、
「これをください。」と、
鬍鬚張キャラクター似の店主の親父さんに頼むと、
裏から(あまり立派でない)箱に入れられた新品を、出してきてくれました。
新品ながら、大きさも造りも、なぜかバラバラなところも、
通な感じがして、惹かれます。
すでにひいき目。
親切・フレンドリーな鬍鬚張親父さんに別れを告げ、
次々とおもちゃ屋さんをはしご。
一見、どのお店も同じものを扱っているように見えますが、
そのお店ごとに『強み』の商品が違うらしく、
それぞれとても楽しめます。
こちら、ペンの種類が豊富。
実に惜しい、エセMackyペン。
日本人の感覚だと、もう、お店としてなりたっていないのではないか、
と疑ってしまうようなお店も。
詳しくは、深水埗の雑貨屋さんがとってもカオス。
深水埗で、ほとんどのお土産を揃えることができました。
初・深水埗探索は、大満足。
香港で、大好きなスポットが増えました。
願わくば、香港島側にあって、トラムで行けたら・・・。
ガラクタやよく分からない物体に魅力を感じる方。
深水埗、オススメです。