アシアナ航空・ファーストクラスラウンジで10時間過ごすことになりました
仁川空港、アシアナ航空ファーストクラスラウンジ。
従業員の方々に怪しまれる、まさかの10時間ラウンジ滞在。
縁遠いファーストクラスラウンジを体験出来たと思えば、
朝10時の飛行機が夜8時への遅延など、なんのその・・・。
以前、外国航空会社の専用搭乗棟であるコンコースAの
アシアナ航空ビジネスクラスには入ったことがあり、
そこと同じようなものかなと思いきや、ファーストクラスラウンジは、圧倒的な広さと豪華さ。
そして人の少なさに、驚き。
利用客は、私たちの他に、2、3名ほどのみ。
機内食で膨れていたお腹を、ラウンジのご飯でさらに膨らましたあと、散策スタート。
いくら広いとは行っても、朝から過剰摂取したカロリーを消費できるほどでは、ありません。
ラウンジ内にジムがあったら良いのに・・・、などとくだらないことを思いながら写真撮影。
マッサージチェアに2時間ほど揉まれ、雑誌を読みあさり、トイレで念入りに歯を磨き、
ラウンジを隅から隅へと探索し、
とうとう他にすることもなくなったので、また食べ物エリアへと戻ります。
持て余した時間 + 豊富な食べ物 = 胃腸への気づかい能力完全停止
恐ろしい組み合わせです。
たいして食べたくもないのに、食べてしまう悲しい性。
この後、初・アシアナ航空ビジネスクラスが待っているので、
お腹に隙間を空けておかなければならないのですが、
なにせ、他にすることがないのです・・・。
ラウンジを出て、空港内を散策しようかとも思いましたが、
免税品にさほど興味があるわけでもなく、ブランド品を愛でても楽しくもなく、
韓国料理が入る胃袋もなく、
結局、座っているだけになるなら、快適なラウンジの方が良い、という結論に至り、
最後まで居続けてやることに。(すでに嫌がらせしている気分。)
残るはひとつ。シャワーを浴びること。
問題はまったく予定していなかったので、化粧品を携帯していなかったこと。
二人とも敏感肌なので、一歩間違えれば大荒れですが、そんなことも気にしないほど、
“暇”の二文字が、私たちを必要以上に苦しめました。
用意されていた香料バッチリの化粧品を果敢にも使い、
案の定、のちに肌ヒリヒリに悩むことに。
こうして、無事にラウンジ10時間滞在を終えました。
ゲートに向かう途中の免税店で資生堂を見つけ、
「日本のブランドなら安心だろう・・・。」と、あたかも化粧品に興味がある旅行客を装い、
「これ、以前から興味があったのですよ。」
という手つきで、アイクリームひとプッシュ手に取り、顔全体に素早く塗り、ひと安心。
そんな小さな演技力も身につけた、ほんのり苦い思い出の仁川空港滞在となりました。