九份にあるお茶屋さん『九份茶房』でまったり、ゆったり
九份と言えば、あの赤提灯の景色、芋圓
そして、台湾茶を楽しむことができる、お茶屋さん
その中でも湯婆婆な《阿妹茶樓》が やはり人気店となりますが
九份には、ステキなお茶屋さんが他にも
今回はその中のひとつ、
九份茶房におじゃましました
台湾茶の歴史は、200年ほどらしく、それほど長いわけではないよう。
しかしながら今では、《凍頂烏龍茶》や《阿里山茶》は、
すっかり、日本人にもおなじみのお茶に。
ちなみに台湾でよく聞くお茶のひとつ、《高山茶》は、
「高山という産地で生産されたもの」ではなく、
「高い山で採れたお茶」という、ざっくりしたものだそう。
渡されたメニューには、聞きなれないお茶が並びます。
ですが、心配ご無用。
日本語が堪能な店員さんが、お茶について、ひとつずつ丁寧に解説。
お茶に疎い私たちのような旅行者でも、安心、納得してお茶を選ぶことができます。
こちらの九份茶房、日本語で書かれたステキなサイトがあるので、
気になる方は、渡航前に覗いてみると良いかも。
九份茶房の中には、囲炉裏が真ん中にある座敷席があり、まったりに、ぴったり。
ザッと見たところ、その数は4つほど。あまり多くはないので、早い者勝ち。
一通り説明を聞いたあと、いざ、相談タイム。
試してみたいお茶が多く、ちょっとだけ迷いましたが、
最後は、3人一致でお茶を決定。そして、そのお茶の名前を失念!
最初の一杯は、お茶の入れ方を説明しつつ、店員さんが淹れてくれます。
二杯目からは、見よう見まねで自分たちで。
年中温暖な台湾、それも季節は、真夏。
ですが、山の上にある九份は意外に寒く、
また、雨が降り始めたため、気持ちも何となく、どんより。
言葉少なげに、店員さんが手際よくお茶を入れる様子を観察していた三人。
淹れてたのお茶を渡されると、
まず、湯呑み越しに伝わる、ほんのりとした温かさに、うっとり
そして、花のような、新緑の頃のような、何とも言えない烏龍茶の良い香りに、ほっこり。
思わず、笑みがこぼれます。
お茶菓子には、凍頂梅茶と茶葉が入ったチーズケーキを選択。
この凍頂梅茶が、最高に美味しく、自分用のお土産に購入して帰ったほど。
酸味と甘み、ほのかに香るお茶、絶妙なハーモーニーで、
お茶請けにこれ以上の贅沢品は、ありません。
お茶を淹れながら、お茶菓子をつまみ、
くだらない話で盛り上がり、時間を忘れて談笑。
会社の『飲み会』も、お酒ではなく、”お茶”の飲み会ならば、
健康的、かつ、酔っ払って粗相をする人もおらず、平和でいいかも。
いつの間にか、日は完全に落ち、お店を出るころには、
あんなにいた観光客の姿もまばらで、九份にも静けさが。
台北行きの最終バスに乗り遅れないよう、来た道を急ぎます。
いつもは、道路を挟んだ7-11の目の前、バス停の印はないですが、
ここから台北行きに問題なく乗車。
ですが、今回時間が遅すぎたのか、まさかの、満車で1本見送り。
すると、周りの人々が、薄暗い道をゾロゾロと山の上に向かって、歩き始めました。
「まさか、ひとつ前のバス停まで歩くのか?」と、しばし観察していましたが、
また、満員で見逃すわけにもいかず、一緒に歩いてみると、立派なバス停が。
「最悪、タクシーで台北」を覚悟していましたが、次のバスで問題なく下山。
友人は、乗り物酔いに苦しみましたが。
九份を夜遅くまで楽しみたい旅行者は、最終バスの時刻こちらで確認。
台北まで、安全に戻るためには、
20時頃には、九份を去る準備をしておいた方が良さそうです。
何はともあれ、初九份を楽しんでくれた模様の、友人二人。
芋圓や、お茶以外にも、草仔粿と呼ばれる草餅や、魚丸入りのスープ、
プニッとした食感が不思議な肉圓、カリッカリに揚げた臭豆腐、
など、気になるオヤツが、たくさん。
個人で九份を訪れる旅行者は、カツカツなスケジュールを組まず、
「帰りたい時、お腹がいっぱいになった時に帰る」くらいの気持ちでいると、
九份をより楽しめるかもしれません。