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“より快適にお使いいただけるよう”に
リニューアルされたはずの ANAサイト

ところがどっこい、実際に使ってみると
その使いにくさに、悪戦苦闘

『まだ、新しいサイトに慣れていない』という
自分の技量の問題だけでは、片付けられない
ANAサイトの改悪っぷり、お伝えします

 

このリニューアルは、日本だけでなく、海外でも話題となっており、

旅系有名ブログでも、コメント欄が、大いに盛り上がりました。

ANA Has A New Award Search Tool, And It’s Not Great – one mile at a time

Japanese carriers’ websites are terrible in general anyways.

日本の航空会社のサイトは、一般的にヒドイからね。

リニューアルしたにも関わらず、こんなことを言われてしまとは、他人事ながら、切ないもの。

 

リニューアル前のサイトが使いやすかっただけに、悲しみの深さは底知れず。

How To Use ANA Award Search Tool

 

スターアライアンスの特典航空券空席検索といえば、ANAといわれるほど、

その使いやすさで、日本だけではなく、世界中から愛される優秀なサイトだったのですが、

今回のこの事件により、残念ながらその座を奪われることにでしょう。

ANAの新しいサイト、紹介ページ

 

湧き上がる怒りと悲しみを、どうにか抑え、

冷静に、どの辺りが、それほどまでに使いにくいのか、見ていきましょう。

 

まずは、通常の国際線予約。

 

航空券を検索するサイトにおいて、必須なのが、

直接、空港の3レターコードを入力し、出発地や到着地を選択できる機能。

ANAのサイトでは、リニューアル前もこの機能が備わっていましたが、

果たして、リニューアル後は…?

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空港3レターを使い、空港が検索できるのは、以前と同様、便利

ありました!

この機能があるとないとでは、航空券検索にかかる時間が、大幅に変わってきます。

 

例えば、行き先は決まっておらず、予算6万円以内の航空券を探している、となった時。

候補としては、出発地:羽田/成田、

行き先:台北(桃園/松山)、香港、バンコク、プーケット、としましょう。

 

3レター対応ならば、それぞれの空港コード、

HND/NRT、TPE/TSA、HKG、BKK、HKTを入力すると、空港名が瞬時に表示され、

それらをクリックするだけで、その便の検索が、サクッと可能。

 

機能が備わっていないJALで、同じ検索。

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成田と羽田を指定できないなんて・・・

まず、羽田空港、成田空港、共に”東京”というくくりになり、

それぞれを、指定できません。この時点で、かなり凹みます。

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地理には強くなれそうです

そして、行き先の選択。

まず、到着 “エリア” から、該当の場所を選択。そこから、行きたい都市を選択。

これが、思いのほか、遠い、非常に、遠い…。

特に、検索したい便が多ければ、多いほど、この差は、大きなものとなります。

 

今は、航空券の種類も、多種多様。

レガシー vs LCC、直行便 vs 経由便、エコノミー vs  ビジネスクラス、などなど。

時期や人数、行き先によって、それぞれを使い分ける旅行者も多いはず。

 

Skyscannerのような便利なサイトも多い中、

特定のファンを取り逃がさないためにも、検索のしやすさ、重要です。

 

JALに寄り道してしまいましたが、再びANAの検索画面に戻りましょう。

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航空券代金の表示が、カレンダー方式というのも、旅程を立てやすく、便利

空港3レターコード直接入力機能の他に、とてもありがたいのが、このカレンダー式表示機能。

この場合、5月31日に羽田空港を出発し、6月5日に帰国であれば、約5.9万円。

ところが、6月6日に帰国だと、約7.1万円。1万円以上の開きがあります。

 

このカレンダー式表示があれば、

お財布と相談しながら、スケジュールの調整が可能。

貧乏、ヒマありな旅行者にありがたい機能なのです。

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シンプルすぎるのか、少しわかりにくい画面

日付けが決まったら、次に、便の選択。

人気路線の場合、深夜便、早朝便、お昼便、夜便など、

1つの航空会社が、1日に多くの便を飛ばしていることも、珍しくありません。

 

例えば、バンコク路線の場合、

羽田空港からは、早朝にバンコク到着の深夜便、ほどよい時間に発つ午前便の2便。

バンコクからは、羽田に早朝到着の深夜便、

そして、ホテルの朝食をゆっくり楽しむには少々せわしない、午前便の2便。

この便の選択にもよって、航空券代が変わってきます。

 

この場合、現地での滞在時間が、もっとも取れる、

深夜便 ⇄ 深夜便の人気が高いため、どうしても航空券も高くなりがちに。

バンコク到着後、そして帰国当日の行動をイメージし、金額だけにとらわれず、

ぜひとも便は、慎重に選んでください。

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機材、座席クラス、諸税の細かい表示などは、分かりやすくなっています

と、バーチャル予約を試してみましたが、使用する機材の種類や、

マイルがどれくらい付くかの知るために必要な、座席クラスの表示もあり、

通常の航空券予約に関しては、さほどのストレスはありません。

 

ただ、シンプルにしすぎた感があり、例えば、最終の値段確認の画面では、

パッと見ただけでは、支払い総額が少し分かりづらいのが、気になります。

 

本題は、ここからです。

今回のANAサイトリニューアルが不評な原因は、特典航空券検索の画面にあります。

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ウワサのANA特典航空券予約画面

一見、どこが不便なのか分からないと思うのですが…。

なぜか、ANAの”エコノミー押し”が、すごいのです。

 

コツコツと貯めたマイルを、最大限に活用する方法。

それは、ビジネスクラス以上の国際線航空券と交換すること。

しかしながら、ANAは、それを全速力で阻止しようとしているのではないか?、と疑うほど、

エコノミーとの格差が激しいのです。

 

エコノミークラスでの検索の場合、前後3日間のカレンダー形式での表示があり、

空席によって、旅程を組みやすくしてあるのですが、ビジネスクラス以上になると・・・。

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何でしょう、このやる気のない感じな画面…。

いきないり、殺風景な検索画面となります。

そして、もっとビックリしたのが・・・。

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スクロール祭りとなる、便の選択画面

便の選択画面。

経由便、他社便を含め、ものすごい数の選択肢が、縦に並びます。

その結果、これでもか!、というほどのスクロール地獄となり、

上の方に表示されている便と、下の方に表示されている便の比較は、

よほど記憶力に自信があるか、もしくは、こまめにメモにでも書き出さない限り、不可能です。

 

これは・・・、これは、いけません。

リニューアル前が、断トツに使いやすかっただけに、これは・・・。

 

一体全体、ANAに何があったのでしょう・・・。

このサイトリニューアルに携わった人々に、

実際に航空券を予約し、旅に出るような人は、含まれていなかったのでしょうか。

 

『他社のマイルを使って、裏技的に身分の合わないビジネスクラスで旅行してる輩のために、

こっちだって、時間や労力をかけてられねぇんだ。』

そのお気持ちも、よく分かります。

しかしながら、特典航空券の検索をしANAサイトに来たけれど、「あれ、通常運賃も安い?」

と、航空券の販売につながるケースも、きっとゼロではないはず。

 

いつか、さりげなく、以前の画面に戻っていることを、願ってやみません。

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