
アメックスのスカイ・トラベラー・カードって、本当にマイルが貯まるの?

最近よく目にする、
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード。
その名前からして、旅行好きの心を揺さぶります。
公式サイトに並ぶ言葉も、『この一枚がマイルの常識を変えていく』やら、
『最強 のトラベラーたちへ』やら、『世界を旅する人が待ち望んでいた』やらと、
アメリカン・エクスプレスの「これでもかっ!」という、
旅行者に対するアピール度が尋常ではありません。

10,500円と高額な年会費に、見向きもしませんでしたが、
ちょこっと調べてみたところ、使い方によっては、なかなかお得感があるカードのようです。
このカードの付帯サービス
- 手荷物無料宅配サービス
- 利用付帯・旅行傷害保険
- 空港ラウンジサービス
- 航空便遅延費用保証
・・・そんな特典は他のカードにもあります。
遅延保証は大きいですが。
このスカイ・トラベラー・カードの最大の特徴は、2つ!
- 貯まったポイントを提携航空会社14社のマイレージプログラムに移行できる。
- 事前登録した提携航空会社1社の航空券を、
日本国内でその航空会社からカードでご購入した場合、ポイントが通常の3倍。
この2点を理解することで、このカードのお得度がグッと増します。
ここで間違ってはいけないのが、
事前登録する航空会社と、ポイントを移行する航空会社とは全く別、ということ。
同じでもいいですが、違う航空会社でOKという点で、このカードの魅力が増すのです。
私もよくサイトを読むまで、勘違いしていました。
事前登録する航空会社=よく利用する航空会社
ポイントを移行する航空会社=マイルでの特典旅行がお得な会社
この2点により、他には真似できない、
時にはアライアンスを超えた、マイルでの旅行ができるのです。

事前登録・航空会社→タイ航空
ポイント移行・航空会社→キャセイ航空・アジアマイル
バンコクに年3回、エコノミークラスで旅行
タイ航空、発券クラスH/Q 8万3000円
マイルはANAに加算→4000マイルx3=12000マイル
貯まったポイントは、キャセイ航空アジアマイルに移行
830×3倍x3回=7470マイル
カード継続ボーナス1000ポイントと初回フライトボーナス5000ポイントを、
キャセイ航空アジアマイルに移行。
これを2年続けると・・・、
24000マイル=羽田⇄台北 (ANA・レギュラーシーズン)
20940ポイント=台北⇄香港(キャセイ航空・15000マイル)
羽田→台北→香港→台北→羽田、なんていう旅行ができます。
または、台北⇄香港間を、
20000マイルで、エコノミーからビジネスクラスにアップグレードも可能。
かかった費用は、
カード年会費10500円x2=2万1000円
航空券購入費83000円x6=49万8000円
計51万9000円
羽田→台北間は、チャイナエアラインの格安航空券であれば、3万5000円ほど。
台北→香港間のキャセイ航空は、2万5000円ほど。
一般的な100円=1ポイントのクレジットカードでは、5000円分しか貯まらないので、
やはり旅行が好きな人にとっては、お得なカードと言えるかもしれません。
また、タイ航空のエコノミークラスで一番安いものは、
「TGセーバー」といって、発券クラスはマイル加算不可なV/W。
金額は6万2000円ほどと、安くはありません。
しかし、このアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードで支払えば、
ポイントをタイ航空に移行することも、ANAに移行することも可能なのです。

事前登録・航空会社→チャイナエアライン
ポイント移行・航空会社→デルタ航空
毎月1回、羽田から台北に旅行。
チャイナエアライン、発券クラスV 4万5000円
マイルはデルタ航空に加算→2128マイルx12=25536マイル
貯まったポイントも、デルタ航空に移行。
450×3倍x12回=1万6200マイル
計47736マイル
これで、
成田→仁川(ソウル)、往復ビジネスクラスと交換可能(3万マイル)。
もしくは、成田→グアム、往復ビジネスクラスや、
仁川→香港、往復ビジネスクラスという特典旅行も(両方とも、4万5000マイル)。
かかった費用は、
カード年会費1万500円
航空券購入費4万5000円x12=54万円
計55万500円
成田→仁川間のビジネスクラスは、短距離ながら値段が高く、
格安航空券でも、7万円ほど。
成田→グアム・デルタ航空ビジネスクラスは、9万5000円くらい。
55万の支出に対し、約10万円の航空チケットならば、かなり魅力的。
と、極端な例題とはなりましたが、
十分に年会費の元を取れそうな使い方ができるカードです。
このカードを最大限に有効活用するには・・・。
日本から発着便が多く、比較的航空券が安い航空会社で登録。
ポイントは特典航空券の交換時、利用マイルが少ない航空会社に移行。
こんな人にオススメ
提携する14航空会社の中に、よく利用する航空会社がある
→これは大きなポイント
航空券購入は、いつも直接航空会社から
→代理店経(HISやJTBなど)では、ポイントは3倍になりません
利用する航空会社と、マイルを貯めている航空会社が違う
→同じ場合、その航空会社が発行しているクレジットカードの方が多分お得です
マイルが失効、または足りないことがよくある
→特にマイル失効が早く、またマイルの購入もできない日系航空会社を利用する方に
こんな人には不向き
すでにAMEXのカードを持っている
→『アメリカン・エキスプレスが発行するカードをすでにお持ちの方は
お申し込みいただけません。』だそう
旅行にあまり行かない
→そもそも・・・ですが
海外旅行はツアーを利用
→あくまでも、航空会社から直接購入のみ
航空券は代理店から購入
→念を押しますが、航空券は代理店から購入のみ
海外発券が多い
→『日本国内でその航空会社からカードでご購入いただいた場合、
ポイントが通常の3倍になります。』だそうです
よく利用する航空会社が、クレジットカードを発行している
→その場合は、そちらのカードを持った方が優遇される可能性が高いかと
私は今のところ、提携していない航空会社でのマイル特典利用旅行が多いので、
スカイ・トラベラー・カード申し込みは考えていませんが、
エアーカナダがここに加わることがあれば・・・・、検討いたします。