2013年/4月・ANA修行の空が変わります
ANAマイレージクラブリニューアルが発表されたのが、
昨年、2012年の11月。
多くの僧にとって、”改悪”と言われる、この改訂。
さて、今さらながら、何がどう変わったのでしょうか?
2012年、無事解脱した元修行が、
プラチナ達成という観点から見た、ANAのリニューアル。
プラチナ到達基準の改定
5万プレミアムポイント
うち、2万5000ポイント以上ANA運行便による
私のような、他社海外発券で修行を考えていた僧にとって、一番痛手の改定が、
このANA運行便による縛りが付加された点でしょう。
(要するに、ほとんどすべてのポイントが他航空会社) 完全にアウトとなります。
マイル積算率の改定
ビジネスクラス: ビジ割/予約クラスP…積算マイル70%
(もともとは、125%)
エコノミークラス: エコ割50・エコ割スペシャル/予約クラスL・K…積算マイル30%
(もともとは、50%)
エコノミークラス: スーパーエコ割/予約クラスV・W・S・T…積算マイル50%
(もともとは、70%)
ANA便で2万5000ポイントも稼がなかればいけない上に、マイル積算率の改悪。
修行の空が、どんどん高くなります。
しかし、ビジネスクラスでさえ70%とは・・・。
プレミアムポイント算出方法の改定
アジア路線 1.5倍
今まで、中国路線(台湾を除く)に限っていた国際線での路線倍率を、
アジア路線まで広げました。
悲しいリニューアルが続く中の、一筋の光です。
アップグレードポイントの改定
獲得ポイント数
…ステイタスにかかわらず、前年のANAグループ運行便での獲得プレミアムポイントに応じる
こちらは、修行後の話になりますが、まさに大改悪。
私の場合、ANAでの獲得ポイントは2256ポイントなので、
付与されるのは、なんとたった4ポイントのみ。
この場合、使い道は2通りだけ。
① 4ポイントで国内線普通席→プレミアムクラスへ
② 2ポイントで国内線ラウンジに誰かをご招待
幸いなことに、こちらの実施は2014年からなので、
2012年に修行を終えた私には、20ポイントが付与されます。
現行ルールでは、20ポイントあれば、
① 往復16ポイントで欧米路線エコノミー→ビジネスクラスへ
② 往復12ポイントで東南アジア路線エコノミー→ビジネスクラスへ
③ 往復8ポイントで東アジア路線エコノミー→ビジネスクラスへ
発券クラスに制限はあるものの、まだ「使い道」があった、アップグレードポイント。
改定後は・・・、
① 往復20ポイントで欧米路線エコノミー→ビジネスクラスへ
② 往復16ポイントで東南アジア路線エコノミー→ビジネスクラスへ
③ 往復12ポイントで東アジア路線エコノミー→ビジネスクラスへ
20ポイント貯めるには、4万プレミアムポイントが必要。
ここまで改悪されてしまうと、JALがアップグレードポイントを廃止している中、
無理をしてまで、その制度を維持する必要があるのか、理解に苦しむところです。
修行を終えた身だからこそ、冷静に新しいルールを見つめられました。
先延ばしにしていなくて良かった、と胸を撫で下ろしているところです。
ただ、こうなってくると、ANA修行の必要性があまり感じられなくなってきました。
スターアライアンス・GOLDが欲しいのであれば、
ハードルが低く、維持も格安な、エーゲ航空修行で十分な気がします。
(心配されているルールの改定も、今のところはなさそうです。)
私のようにANAを全く利用せずに、まんまとANAの上級会員になるような乗客ではなく、
本当にANAを頻繁に利用する、”上客”を優遇するための改定だとは思うのですが、
もともと航空券も燃油費も高く、マイルでの特典旅行もお世辞にも使いやすいとは言えない中、
マイル積算の改悪など、修行僧だけでなく、
一般旅行者のLCCや海外発券への流れを加速していきはしないかと、
老婆心ながら少し心配です。