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ANA/SFC と JAL/JGC、違いってなあに?

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さぁ、来年は、航空会社の上級会員になるぞ!
ジャンジャカ飛行機に乗って、バリバリ修行するぞ!
ザクザクとポイントを貯めて、サクッと解脱するぞ!

さて、その修行
ANA SFCにするか、JAL JGCにするか・・・

その二つの違い、探ってみましょう

 

最初に、大事なことをお伝えします。

ANA Super Flyers Card、JAL Jal Global Club、

どちらも、その修行内容、特典内容、共に、大きな違いはありません。

 

そうなのです。

この2つのプログラム、ほぼ内容は同じなのです。

 

まず、SFC、JGCに申し込むには、1月1日から12月31日までの1年間、

飛行機に乗って、乗って、乗って、乗って、5万ポイント貯める必要があります。

その計算方式は、以下の図。

この二つの図を合わせると、完璧なポイント計算図となります

国内線で、2倍。アジア路線で、1.5倍。運賃によっては、400ボーナスポイント。

すべて、同じ。

あえて違いを言うならば、ポイント名が、

ANA・プレミアムポイント、JAL・FLY ON ポイントと、ポイント名のくらい。

JALの方がちょっと古めかしいデザイン

どちらも、ポイント計算用のウェブサイトを用意してくれています。

 

ANA: ANA フライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

JAL: JALグループ便ご利用路線のFLY ONポイントを簡単計算!

 

ANAの方がすっきりとした画面で、使いやすい印象。

ポイントを計算する、という機能内容的には、変わりはません。

どちらも、一番安い年会費のカード

さて、解脱後、念願のSFC、またはJGC用カードを選択。

SFC向け、JGC向け、共にカードブランドがいくつかあり、年会費も変わってきますが、

最安値となると、SFCは11,070円(税込)、JGCは10,800円(税込)。

それぞれのデザインは、上の写真のもの。

 

ANAのカードは、一見、Super Flyers Cardと分かりにくく、

デザインも普通なため、特別感は少なめ。

JALは、年会費がANAよりちょこっと安いにもかかわらず、黄金でどこかゴージャス。

色が色だけに、ゴールドカードと思われますが、全くゴールドではなく、平カード。

 

無事カードを受け取り、このあと待っているステキな世界に、想いを馳せます。

これらの上級会員向けサービスも、SFC、JGC、ほぼほぼ、同じ。

JALがゴージャスに見えるのは、その金色ロゴと、黒ベースなデザインからかと

こちら、JAL、ANAの上級会員向け国内線特別カウンター。

JALが羽田空港のもの。ANAが福岡空港のカウンターです。

 

カードと同じく、JGCの方が、少しゴージャスなデザイン。

ですが、受けられるサービス内容は、だいたい同じ。

カウンターの受付お姉さんの優しさ具合も、同じ (同等にとても親切、丁寧)。

このタグがあるだけで、荷物が少し早く出てきます

預け荷物がある時には、上の写真のような『優先タグ』をカウンターで付けてくれます。

夜、遅い便。に、加えて遅延があり、終電ギリギリ!(実体験)な場面でも、

バッゲージクレームで「自分の荷物が最優先で、出てくるはず!」とタグの威力に期待。

 

少しお土産が増えてしまい、予想以上に預け荷物が増えた場合でも、

許容量が少し多めに優遇されるので、超過料金の心配は、ほぼなし。

 

年に数回しか利用しないサービスかもしれませんが、

やはりこの安心感は、ありがたいものです。

羽田国内線ラウンジ JALのラウンジには、遊び心があって素敵

こちら、羽田空港の国内線ラウンジ。

搭乗前のひととき。

どちらのラウンジでも、大きな窓越しに見える飛行機を愛でながら、

至福の一杯を、楽しむことができます。

 

モダンなデザインのANAに対して、JALは、落ち着きのあるデザイン。

それぞれ好き嫌いは、個人で別れるかと思いますが、

私は、ゆったりとした雰囲気のJALが好みです。

加盟航空会社が多いStarallianceの唯一のラウンジだけあり、いつも混雑しているANAラウンジ
それに対して、ゆったりとした作りのJALラウンジ
羽田にはキャセイのラウンジもあるので、余裕がみられます

こちら、羽田空港、国際線ターミナルにあるANA JAL、それぞれのラウンジ。

修行するもっとも大きな理由が、この『ラウンジへのアクセス』という旅行者も多いのでは?

 

国内線用のラウンジでは、ビール、ウイスキー、コーヒー、お茶、ジュースなど、

飲み物は充実していますが、食べ物に関しては、どちらもおつまみの”おかき”程度。

これが、国際線向けラウンジとなると、ガラリと変わります。

シャワーは、時計や扇風機などを用意してくれている、ANAに座布団一枚

まず、シャワー。

「空港でシャワー?」そう感じる方も、いらっしゃるでしょう。

ですが、深夜便に乗る前。シャワーのありがたみを、非常に強く感じます。

 

金曜の夜。仕事帰り、そのまま空港、週末を現地で過ごし、

月曜の早朝には日本に戻ってきて、職場へ。

そんな超週末弾丸旅行が可能になった、羽田空港24時間化。

私も何度か、この弾丸を経験済み。

 

週末に行ける範囲で、日本を深夜に発つ便に乗ると、現地に着くのは、早朝。

ホテルにチェックインするには早過ぎるため、そのまま街へ繰り出します。

朝から時間を有効にに使えるのは、うれしいですが、

気がつけば「24時間以上、お風呂に入ってない」なんてことに。

 

ラウンジにシャワー施設があれば、飛行機に乗り込む前、きれいさっぱり。

仕事モードをリセットし、楽な『旅行着』に着替え、機内&現地で快適に。

カレー対決は、自ら”名物”と謳っているだけあって、JALに軍配

シャワーでスッキリしたら、ご飯タイム。

国内線のラウンジと違い、国際線のラウンジでは、ANA、JAL共に温かい食事を用意。

 

ANAラウンジで有名なのが、『ヌードルバー』

うどんやおそばなどを、カウンターで注文することができる、粋なサービス。

 

JALで有名なのが、有名店とのコラボレーション。

例えば、メゾンカイザーの焼きたてパンを提供。

JALのラウンジ限定という、贅沢なパンも用意。

 

ANAも、JALもラウンジで提供しているメニューをウェブサイトで紹介しています。

ANA:「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」でのお食事・お飲み物について

JAL: お食事メニュー (JALは、ワインメニューも用意)

 

メニューだけで比べると、JALの方が豪華なようです。

実際に訪れた感想としては、羽田空港に限って比べると、

品数、味、座席、すべてJALに軍配。

ただ、ANAにあるチョコレートなど、ちょっとした甘いものが、

JALには無かったのが、少し寂しく。

ANAには、キリン 一番搾りと サッポロ 黒ラベル、アサヒ スーパードライ
JALには、キリン 一番搾りとアサヒ スーパードライ、サントリーのモルツが

海外からの旅行者が大いに喜ぶ、という、自動ビールサーバー。

ご安心ください。ANA、JAL共に、あります。

 

「ビールが苦い」という、子供味覚なため、試したことはありませんが、

次から次へと、ビールサーバーの前から人が途切れない様子を見ると、

なかなかのお味のようです。

 

「居酒屋で飲めば、1杯数百円。ここでは、飲み放題だし・・・」と調子に乗ってしまうと、

気圧が低く、酔いが回りやすい機内で、

CAさんや他の乗客の方々に迷惑をかけることになってします。

ビールをはじめ、アルコール類の摂取は、ほどほどに。

ANA形式お酒の注ぎ方: グラスを黒い羽のような部分に押し付けると、お酒が出てきます

ビール以外のお酒類も、もちろん、あります。

ワイン、ウイスキーなどの洋酒から、月替りの日本酒や焼酎もあり。

 

お酒を飲む方ではないので、ワインの良し悪しなどは、残念ながらまったく分りませんが、

窓越しに見える飛行機を愛でながら、ゆっくりグラスを傾ければ、

日頃の疲れも飛んでいく・・・ような気がします。

どちらも、エスプレッソから、カフェラテまで、ボタン一つで作ってくれます

ノンアルコール派な人々への気遣いも、もちろん、あり。

野菜ジュースや、オレンジジュース、コーラやジンジャーエール、緑茶やウーロン茶。

そして、ANA、JAL、どちらも立派なエスプレッソマシンを用意。

食後に1杯のカプチーノ。なんとも至福の時です。

 

これから寝なければいけない、深夜便に搭乗前。

カフェインの取りすぎには、十分にご注意を。

無機質っぽいデザインなANAに比べ、華やかで日本らしいJALのダイニングエリア

食事は、ANA、JAL、共にビュッフェ方式。

人気のあるメニューは、ひっきりなしに、係りの方が補充してくれます。

しかしながら、『食べ放題』『取り放題』『飲み放題』と勘違いしてはなりません。

 

『空港ラウンジ』という、ちょっと素敵な、大人な雰囲気な空間。

お皿に山盛りに取り、食べられないと大量に残すのは、マナー違反。

自分のお腹具合と相談しながら、「これから乗り物に乗る」ことを踏まえ、

いつも食べる量より気持ち上品に、ゆったりと、美味しくいただきましょう。

 

と、かけ足に見てきましたが、もう一度、大事なことをお伝えします。

SFC、JGC、このふたつのプログラムに、決定的な違いはない のです。

では、どうやって、SFC、JGC、どちらにするか選ぶか—-。

 

それは、それぞれのアライアンスを含めた、”就航路線”の違い。

 

1年間、お金と時間を使い修行し、年間 約1万円をクレジットカードに払い、

上級会員として、優越感に浸る準備完了。

しかしながら、実際にそのサービスを受けられるのは、飛行機に乗ってこそ。

対象となる航空会社に搭乗しない限り、

ラウンジでご飯や、飛行機見ながらワインや、空港シャワーを楽しむことができないのです。

 

では、サクッと行けるアジアな国を例題に、利用できる航空会社(直行便)を、検証。

台湾へは、約4時間

 icon-globe 台湾

日本から4時間ほどと、距離的にも近く、またご飯も美味しいことで、

老若男女、どの旅行者に大人気の国。

台湾に直行便で行く場合、それぞれの恩恵を受けられる航空会社は、

 

SFC: ANA エバー航空

JGC: JAL キャセイ航空

 

ANA SFCの場合、空港ラウンジを利用したい場合、選ぶ航空会社はANA、

もしくは、スターアライアンスに加盟している台湾の航空会社、エバー航空。

ハローキティージェットを飛ばしている会社として、有名な航空会社です。

 

JGCの場合、JALとキャセイ航空。

しかしながら、香港ベースのキャセイ航空の場合、台湾への直行便は少なく、

例えば羽田からとなると、香港経由となってしまいます。

“近い” が、旅先として選ばれる大きな理由であろう、台湾。

その台湾に、わざわざ時間のかかる経由便で行くか・・・。

「んんん〜」と、考えてしまう旅行者も多いでしょう。

韓国へは、約1時間半

  韓国

東京から、たったの1時間半ほどで着いてしまう、国内感覚な外国。

 

SFC: ANA アシアナ航空 ユナイテッド航空

JGC: JAL

 

韓国の航空会社、アシアナ航空が加入しているStarAlliance。

韓国の成田こと、仁川空港、そして韓国の羽田空港こと、金浦空港、

どちらにも、多くの便を飛ばしています。

 

残念ながら、JGCの恩恵を韓国旅行で受けたい場合、選べる航空会社はJALのみ。

共同運行便 (他航空会社の便に自社の便名を付け運行)という形で、大韓航空も選べますが、

どうしても、金額が高めに。

韓国をひんぱんに訪れる旅行者は、SFC修行をオススメします。

香港へは、約4時間

  香港

台湾から、ほんのちょっと先、中国に返還された後も、独自の道を行く”国”

 

SFC: ANA

JGC: JAL キャセイ航空

 

SFCでの恩恵が受けられるのは、ANAのみ。

エバー航空を利用し『台北経由』という路線もありますが、

羽田空港を利用した場合、台北で降り立つのは、市内にある『松山空港』

香港便が出ている『桃園空港』まで、結構な距離(約1時間)を自力で移動することになり、

あまり、オススメできるルートでは、ありません。

 

それに対して、JGCでは、Oneworldの華である、キャセイ航空の利用が可能。

最新の機体、きめ細やかなサービス、食の都・香港ならではの美味しい機内食、

そして、出来立て担々麺や点心を楽しめる『ヌードルバー』を備えた豪華なラウンジ。

香港好きの旅行者。修行は、JGCで決まりです。

タイへは、約7時間

  タイ

常夏で暖かい気候、微笑みを絶やさない優しい人々、安くて美味しいタイ料理—-

世界中から旅行者を惹きつける、観光大国。

 

SFC: ANA タイ航空

JGC: JAL

 

SFCの場合、ANAとタイのフラッグキャリア、タイ航空の利用が可能。

親日家の多いタイの航空会社だけあり、多くの便を日本各地に飛ばしています。

JGCの場合、直行便に限れば、JALのみ。

 

羽田空港を深夜に出発する便を利用し、サクッとバンコクを楽しみたい旅行者は、

便の選択肢が多い、SFCがやや優勢となります。

シンガポールへは、約8時間

  シンガポール

様々な文化が、東京23区ほどの大きさの国土に根付く、

2015年に、建国50周年を迎えたばかりの新しい国。

 

SFC: ANA シンガポール航空

JGC: JAL

 

StarAllianceには、あのシンガポール航空が加盟。

ベスト エアラインとして何度も栄光に輝く、アジアを代表する航空会社。

そして、そのシンガポール航空がハブとしている『シンガポール空港』

他の追づいを許さない、ベスト エアポートとして、誰もが認める素晴らしい空港。

マーライオンに毎年会いに行く。そんな旅行者は、ぜひ、SFC修行を。

マレーシアへは、約8時間

  マレーシア

クアラルンプールのような都会から、ランカウイ島やボルネオ島などのリーゾートまで、

色々なアクティビティーが楽しめる国。

 

SFC: ANA

JGC: JAL マレーシア航空

 

マレーシアといえば、LCCを代表する航空会社、Air Asiaの本拠地。

クアラルンプール空港には、格安航空会社専用とは思えないほど、

お店や施設が充実したLCC専用ターミナルがあり、まさにLCC天国。

 

そんなマレーシアのフラッグキャリアは、マレーシア航空。

2013年にoneworldに加盟。

その直後の2014年。いまだに人々の記憶に新しい、2件の墜落事故が発生。

そのため、いい印象がない航空会社となってしまった風ではありますが、

権威あるスカイトラック社から、『5つ星航空会社』として表彰されるなど、

実際は、とても評価の高い航空会社。

 

日本からもマレーシアに直行便を飛ばしているので、

LCCでも、経由便でもなく、マレーシアを訪れたい旅行者は、JGCで。

偶然 表紙のデザインも似てしまった、2冊

オマケのにもう一つ、似ているサービスをあげると、会員向け雑誌の送付。
(JALの場合、普通のClub-Aカードでも、この雑誌をもらえますが・・・。)

 

ANAは『Azure』を年3回発行。JALは『AGORA』を年10回発行。

年3回の『Azure』より、年10回の『AGORA』の方が、内容的に充実しています。

この雑誌の内容で、SFCかJGCかを決める旅行者はいないかと思いますが、ご参考までに。

このFOPキャンペーンは、修行僧の強い味方

おぉっと。危うく忘れるところでした。

ひとつだけ、修行僧にとって『圧倒的にJALが有利な』点、が。

それが、

JALカード会員の方が対象運賃でご搭乗になると、JAL便の初回搭乗に対して、通常のFLY ON ポイントおよびFLY ON ポイントボーナスキャンペーンに加え、さらにボーナスポイントとして5,000FLY ON ポイントを加算します。

という、JAL独自のキャンペーン。

一応、キャンペーンとなっていますが、ここ何年かは毎年開催。

5,000ポイントといえば、エコノミークラスで、東京⇄シンガポール往復ほどのポイント。

金額にして、5万円〜。1回分の修行が、このカード入会だけでまかなえることになります。

この差は、お財布と有給と相談しながらの修行時、影響大。

 

「SFC、JGC、どちらか取得しやすい方を、今後メインで使って行こう」

という、上級会員特権ありき航空会社選び、な旅行者には、JGCをオススメ。

修行前、JALカード入会、くれぐれもお忘れなく。

 

と、SFC、JGC、似ているところと、違いのご紹介。

サービス自体は、ほぼ同じ。

どの国に旅行に行きたいか、どのような旅スタイルか、ご贔屓の航空会社があるのか、

その辺り、自問自答を繰り返すと、どっちが良いのか、見えてくる——かもしれません。

 

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