台北での宿泊先 Amba中山で小さなハプニング
旅行先として、老若男女、季節を問わず大人気の台北
それゆえ、ホテルは年々値上がっている傾向にあります
それほど大きくはない台北エリアですが、ホテルの数は豊富
夜市にサクッと行きたい、九份や淡水の郊外も楽しみたい
定番中の定番、台北101にどっぷり観光したい
ローカルなお店で食い倒れたい、
寝る時間も惜しんで買い物したい・・・
旅のテーマを決め、立地からホテル絞り、がオススメです
台湾初めての人・3人、2泊3日、台風シーズン、夏休み、など、
色々な角度から検討した結果、今回の台北旅行の起点となる、
ホテルの場所は、中山駅周辺に決定。
中山駅は、台北駅から1つ北にあり、高級ブランドが並ぶ大通りに、
台北屈指の高級ホテル、リージェントタイペイ(晶華酒店)などが構える、
どちらかというと、ハイソなイメージがあるところ。
しかしながら、大通りから一歩奥に入れば、格安マッサージ屋さんが軒を連ね、
地元の人々が愛する台湾のオヤツ “小吃” を楽しむことができる、
小さな飲食店が、わんさかと並び、
グルメ夜市として有名な寧夏夜市や、乾物街の迪化街、
そして、台北交通の要、台北駅までも徒歩で訪れることのできる、素晴らしい立地。
夏休み真っ只中、そして、この立地ということもあり、旅行間際まで、
なかなか良いホテルが見つかりませんでしたが、
最後の最後に、このAMBA中山ホテル存在に気がつき、慌てて予約。
ちなみに、若者の街、西門町にも支店があり、そちらも大人気の模様。
ExpediaやAgodaなどの代理店と、オフィシャルサイトとの金額が同じだったので、
何となく安心感が増す、オフィシャルサイトからの予約。
しかしながら、ホテルと幾度もやり取りした、エクストラベッドの件が、
ホテル側にまったく伝わっておらず、当日、用意するまでに時間がかかり、ちょっとガッカリ。
E-mailでは、「ヘイ、ヘイ、任しとけっ!」ってな雰囲気で心配していなかったのですが、
チェックイン時、エクストラベッドのことを告げた時のスタッフのキョトン顔に、
思わずこちらも、キョトン顔。まだまだ、新しいホテル。これから期待です。
もともとは、オフィスビルだったものを、改装してホテルに。
その為なのか、水回りや配線が難しかったのか、
冷蔵庫やお茶セットがバスルームにある、不思議な配置。
ホテルのロビー、各階エレベーター前にあるスペース、部屋の造りやバスルームのデザイン、
すべてイマドキ風、ポップな感じです。
新しいホテルということもあり、どこもかしこもピッカピカ。
大きな窓からは、ホテル周辺の台北な景色を眺めることが出来ます。
朝はホテル滞在者の朝食会場となるレストランも、夜にはお洒落に様変わりし、
ハイソな匂いがバンバンする、台北の若者達で賑わっていました。
フロントデスクも、夜ともなると、荷物を置く台が、ナゼか光る仕様で、ムーディーに。
今回、5人という、ちょっとした人数で行き、
ホテル内で、ちょこちょこ集合する機会があったのですが、
1階フロント前のスペースは、くつろぐには狭すぎたため、
各階のエレベーター前にある、小さなラウンジスペースを活用。
さすがにここでガッツリご飯を食べるのは、いかがかとは思いますが、
50嵐で買ってきた珍珠奶茶を飲みながら、大きな地図を参考に、
翌日の予定や、旅の思ひ出を語らうのに、ちょうど良いエリアではないでしょうか。
1泊1部屋、2万円弱、新しく、立地も最高。
スタッフは若いながらも、笑顔の素敵な方が多く、
何もかもが、”ほぼ” 完璧だったのですが、一点だけアクシデントが・・・。
滞在中、何と、部屋とバスルームを仕切るガラス扉が、音をたてて割れたのです。
確かに、力は強い方ですが、いくらなんでも、普通にドアを開閉しただけで、
結構な厚みのあるガラスドア全体に、ヒビを入れられるほどの怪力、ではありません。
突然のことに驚きながらも、慌ててフロントに電話。
「The bathroom door in our room, is broken. (お部屋の浴室のドアが、割れました)」
「I’m sorry? (何ですと?)」
「Ahhh, the door, in the bathroom, is broken.(あぁぁ、ドアが、浴室のが、割れました)」
「Excuse me? (何だって?)」
「The glass door, between the room and the bathroom, is now broken.」
(あのガラスのドア、部屋と浴室の間の、が今割れました。)
「…. OK …? Well, I am coming now.」(・・・ん? 今、行きます)
やはり、「ドアが割れた」の意味がイマイチ分からないらしく、すぐ見に来るとのこと。
部屋に入って現状を見たお兄さん、しばし放心。
そして、ボソッと、「… It’s broken … (割れてるね・・・)」
思わず、「I KNOW! (知ってるよ!)」
二人でドアを眺めている間にも、パリパリッ、ピリピリッといった音をたてて、
ポロポロ、ポロポロ、ガラスをこぼしていく、目の前のひび割れドアさん。
これを見たお兄さん、
「責任者に、すぐに確認するね!今は危ないから、朝食会場に逃げて!」と、
私たちに、即避難をうながします。
そして、朝食会場で、責任者のJさんが、話かけてきてくれました。
Jさん「ドアの状態を見ました。あのままドア付けておくのは、とても危険な状態なので、
すぐに業者に連絡し、ドアを外す手配をします。ただ、あのガラス扉なので…」
Tsum「今日中に直すのは、無理ですよね〜。」
Jさん「そうなんです。少なくとも1週間はかかるかと・・・。」
Tsum「なるほど〜。そうですよねぇ。」
Jさん「ただ・・・。あいにく満室なため、新しいお部屋をご用意できません。
Without a door is OK? (ドアなしでいいですか?)」
Tsum「Without … a door …? (ドア・・・なし・・・?)」
Jさん「Without a door… yes …(ドアなし・・・です)」
Tsum「No door… in the bathroom…(ドアなし・・・トイレの・・・)」
Jさん「Yes…No door bathroom…yes(はい・・・ドアなしトイレ・・・です)」
Tsum「分かりました。もし可能であれば、何かドアの代わり、用意してもらえますか?」
Jさん「Of course! I will do my BEST!! (もちろん!ベストを尽くします!)」
そして、1日台北を楽しんだ後、ワクワクしてホテルの部屋へ戻ると・・・
モダンな部屋に全く似合わない、唐草模様チックな薄いミドリ色のカーテン、
それも、『丈、かなり短めです子』が、
部屋とバスルームを、何とな〜く、区切っているではありませんか!
写真では分かりにくいのですが、この子、相当高い位置に取り付けられており、
もともと『丈、かなり短めです子』なため、このままバスルームで着替えると、
かろうじて隠れるのは、首から上のみ。
まさに『頭隠して、尻隠さず』な状態となり、
なんだか、間抜けというか、逆にセクシーというか、なんと言うか・・・。
トイレに関しては、バスルームの一番奥にあるため、
便器に座り、用を足してる間は、完全に丸見え。
カーテンを支えているのが、ただの突っ張り棒のようだったので、
もう少し下に移動しようかと試みましたが、ちっとも動かず、断念。
台湾の突っ張り棒は、日本のものよりも、強めに突っ張っているようです。
結局この『のれん』状態で、2晩を過ごし、部屋を共にした友人と、
『見るか、見られるか』のドキドキ攻防戦を繰り広げました。
という、今までのホテル滞在ではなかったハプニングに見舞われましたが、
今となれば、それも旅の愉快な話の一つ。
立地良し、値段良し、スタッフ良し、部屋良し、朝食良しの、Amba中山ホテル、
台北の定宿となりそうな予感です。