SFC修行回想記: カイロ観光 其の一
2泊7日のANA・SFC修行を今さら振り返る日々 —の第15弾
いよいよ、エジプト入国です。
ニューヨーク⇒カイロのエジプト航空986便は、午前11時にカイロに到着。
そして、カイロ⇒バンコクのエジプト航空は、午後11時40分に出発。
12時間という、充分過ぎるトランジットの時間を利用し、
『歴史の教科書で見たことある』程度でしかない知識のみで、
ピラミッドやスフィンクスを愛でてきました。
今回、お世話になったのは、エジプト航空のグループ会社、カルナック。
H.I.Sカイロ店のツアーと最後まで悩みましたが、
エジプト航空という安心を買うことに。これが吉と出たのか凶と出たのか・・・。
大変お世話になった、櫻井さん他、エジプト航空のクルーに別れを告げ、
ホルスな機体を降り、楽しい時間の余韻に浸りながら、トボトボと空港を歩くこと、数分。
そこには『Tsum様 Ari様』とネームボードを持った、現地の方がお出迎え。
入国書類や、エジプト入国のためのビザの手配などを、
サササツっと済ましてくれる、(通称)バートさん。
全く予備知識がないままエジプトに入国したため、
このサービス(バートさんの心配り?)に感謝。
カイロ空港の外に出ると、ムッとした空気。初アフリカ大陸に上陸となりました。
バートさんに一旦別れを告げ、ガイドのジョージさんと運転手の方と共に、いざピラミッドへ。
空港から殺風景な風景が続く高速道路を、ひたすら走る車。
機内であまり睡眠を取っていなかったため、思わずウトウトしかけますが、
ふと、目を外に向けると、そこには、もうピラミッドが登場。
あまりにも自然に風景と一体化し、思わずこんな愚問愚答。
「あれがピラミッドですか?(Tsum)」「そうです。(ジョージさん)」
チケット売り場周辺には、従業員なのか、関係者なのか、
観光客なのか、ただ談笑中なのか、とにかく大勢の人々がウロウロ。
ピラミッド見学代はツアーに含まれていたため、自分たちでは購入せず。
チケットをもらい、ちょっと歩けば、特になんの前触れもなく、目の前にピラミッドが登場。
猛烈な暑さのためか、はたまた、自覚のない時差ボケのためか、
かの有名なピラミッドがそこにあるにも関わらず、Tsum、Ariとも、それほど興奮を覚えず。
「あれがピラミッドかぁ。」「大きいねえ。」などと、ボソボソとつぶやく二人。
ピラミッド観光には、やはり万全の体調で望むのが理想。
ピラミッドやエジプトについての説明を受けながら、
要所、要所でジョージさん指定ポーズにて、写真撮影タイム。
気分はさながらテーマパーク。
「ラクダ乗らない?」や「これ、1ドル。安いよ?」
と流暢な日本語で、次々に声をかけてくる物売り達。
彼らと目を合わさないようにしながら、
ジョージさんに付いて行くことだけに、持てる力の80%を費やす二人。
残り20%しかない余力で、目の前に広がる壮大な景色に意識を向けたとたん、
カバンや腕をを引っ張られ、「安いよ」と「ラクダ〜」の会が始まってしまうため、
ピラミッドやジョージさんの講義に、全く集中できません。
エジプト観光局の皆様、
この辺り、改善していただけると、ピラミッドの印象がより濃く残ります。
特別博物館に展示されている、太陽の船やスフィンクスを見学し終えたあとは、
ガイドのジョージさんがオススメという、スフィンクス側のゲートから歩いてすぐの、
『Ali Baba』という香水屋さんへ。
事前にもらったツアーのしおりには、全く記載されていなかったため、猛烈に怪しむ二人。
英語、日本語が堪能なエジプト人のご主人と、
とっても控えめな日本人の奥さまとで経営されているお店。
結果、ご主人のトークにはまんまと乗せられ、
いくつかの香水瓶と、エジプトの香油をお買い上げ。
香水瓶は、US$3〜と良心的な値段で、割れないようにラッピングも厳重。
ご主人の弾丸トークにさえ耐えられれば、利用価値大なお店です。
ハーン・ハリーリ・バザール へ行く途中に、今度はパピルスの土産物屋に立ち寄り。
お兄さんがパピルスから紙を作る方法を実演してくれます。
その後は、(不必要な)フリータイム。
客は私たち二人しかおらず、非常に気まずい空気が店内に流れます。
その空気に堪え兼ねたTsumは、1枚US$20の絵をお買い上げ。
どうにか耐えしのぐAriさん。
エジプト・ギザのプラミッドを実際に見に行く ー
人生の中でも、三本の指には入るのではなかろうか、
と思われる大きなイベントだったにも関わらず、
印象に残ったのは、『エジプト人の物売りは非常にしつこい』ということ。
パピルス屋の後には、住宅街の中にある、
怪しい外国籍招き猫が迎える小さな雑貨店に立ち寄り。
エジプトとはなんの関係もないであろう、『ピラミッドチョコレート』を絶賛販売中。
完璧な日本語で書かれた説明文が、余計にうさん臭さを漂わせます。
そこではプレッシャーに打ち勝ち、
どうにか財布をヒモを緩めずに、その場をしのぎました。
次の目的地である、
『(楽しみにしていた)ハーン・ハリーリ・バザール』も少し憂鬱になるほど、
エジプト人の商魂ににより受けたダメージが大きく、
車内で押し黙ってしまった、TsumとAriさん。
そこへ追い打ちをかけるように、
「自分の名前が象形文字で書かれたTシャツを買わないか?」
と話しかけてくる、ガイドのジョージさん。
小さく「いらないです・・・。」と言うのが精一杯。
初めてのピラミッドは、ほろ苦い体験となりました。