ひょんなことから、大韓航空ビジネスクラス
エアーカナダのマイレージプログラム、エアロプランを利用した特典旅行にもかかわらず、
とある事件により、アライアンスが異なる大韓航空ビジネスクラスで、仁川から羽田へ。
最近、雑誌やテレビでもよく見かける、大韓航空が誇る最新鋭機材の座席。
他の航空会社ではあまり見ない、淡い色使いに多少の疑問を感じていたものの、
実際に見てみると、上品で心落ち着くデザイン。
仁川空港から羽田空港2時間弱と短いながらも、貴重な空の旅を楽しんできました。
大きな問題もなく、無事に搭乗。
20:55発と夜遅い便なので、乗客はソウルを満喫した日本人旅行者が多い模様。
短い旅行では、買い物時間が足りなかったのか、
搭乗口では、3人〜5人ほどのご婦人グループが点在し、
「まだ、●●ちゃんが来てないのよ〜。」
「さっき○○に行くって言ってたわよ〜。」
「もう搭乗時間なのに、間に合うかしら〜。」
と時計と通路をにらめっこ。
そこへ、
「ごめんねぇ〜。」
と両手いっぱいの荷物をかかえたご婦人が、額に汗して小走り、
といった風景が見られます。
巨大な仁川空港では、お店も豊富。思わず財布のヒモもゆるんでしまいます。
くれぐれも買い物に夢中になりすぎて、飛行機に乗り遅れないよう、ご注意くださいませ。
女性チーフパーサーの方が、”棚ぼた”搭乗乗客の二人にも、
「本日はご搭乗、ありがとうございます。」と、満面の笑みとともに、丁寧に挨拶。
厳密に再現すると、
「本日はご搭乗、ありがとうごじゃいます。」
この、小さな”イネ”さに親近感を感じます。
2時間のフライトには、もったいないほど快適な座席。
どこもかしこも新しく、気持ちがよい機内。すべての機能が正しく作動することに、感動。
残念ながら、機内食はアシアナ航空の方が好み。
なかなかあのビビンバを超えるのは難しいようで。
ですが、『大韓航空、いいなぁ』と思わせたのは、機内食を出す時の細やかな気配り。
料理と飲み物を聞きに回ってきたのは、前出のチーフパーサーの方。
二人とも無難にお茶をお願いすると、
「梅酒もありますよ。せっかくですから、お酒とともにお食事をされてはいかがですか?
お茶は後でお持ちしますよ(満面の笑み)。」
そこには全く嫌みがなく、言わされてる感もなく、聞いてやってる感もなく、
食事を楽しんで欲しい、心の底からそう思っているのだろうな、
と思わせる優しい口調とその笑顔。
チャイナエアラインで旅したマイルを、デルタ航空のマイルプログラムに貯めたものの、
大したマイルでもなく、されど使わないのはもったいない、と思いあぐねていたところ。
デルタ航空のサイトから直接特典旅行が予約可能な、大韓航空。
滞在日数制約のない特典航空券なら、日帰りも可能。
15000マイルを使い、ソウルまでタッカンマリを食べに行く旅〜。
夢が広がります。
思えば、初めて訪れた海外が韓国・ソウル。そして初めての国際線が大韓航空。
まだ、”韓流”という言葉もない頃。
日本人が韓国を旅行することが、まだ珍しかったのか、
機内でも、市内でも、韓国人の方々にとても親切にしていただき、
あまりの嬉しさに、帰路の機内で『大韓航空機型目覚まし時計』を購入したものです。
Ariさんも大韓航空に抵抗があったようですが、この搭乗ですっかり印象が変わったよう。
『百聞は一見に如かず』
やっぱり旅っていいなぁ、と改めて思わせてくれる、よいフライトでした。