お得にビジネスクラスに乗る方法
羽田や成田を出発空港に選ばない
『航空会社のツアーブランドを利用』に続く、
お得にビジネスクラスに乗る方法第2弾は、羽田や成田を出発空港に選ばないの巻
時間のある旅行者はあえて、
羽田空港や成田空港を”国際線の”出発空港に選ばないことで、
ビジネスクラス航空券の出費を、多少抑えられることができます。
羽田空港が国際化されてから、もうすぐ3年。
”門限”がある成田空港ではあり得なかった、深夜発便が新設され、
会社帰りにそのまま羽田、気軽に海外へ、という夢のような話も現実化。
海外への旅行がグッと身近になりました。
東京近郊に住む旅行者にとって成田空港よりも近く、
また空港までの交通費も成田ほどかからない羽田は、いいこと尽くめのようですが、
やはりそこにも問題が・・・。そう、航空券の高価格。
そして日本の玄関口としての威厳を放つ成田空港発着も然り。
便利やブランドは高くつくものです。
そこで、少し視点を変えて、出発空港を羽田、成田以外で見ていましょう。
例えば、タイ航空の場合、ビジネスクラスで一番安いのは福岡発着。
2013年7月、どの日に飛んでも、149,635円。
福岡からバンコクへは、毎日1便のみ。朝11:35発、バンコク14:55着。
東京からANA、JALとも6:25→8:10、関空からはピーチが7:17→8:25と早朝の便があるので、
福岡に前日泊することなく、その日のうちにバンコクまで到着可能です。
バンコクから福岡へは、深夜発。
ギリギリまでバンコクへの別れを惜しみ、機内で1泊。
(元気があれば)福岡の街でおいしいものを堪能し、また帰路へという、
1旅程で2カ所楽しめるプランになります。
羽田⇄福岡の国内線分特典旅行に必要なマイルがたまている方、ぜひとも福岡発着ご検討を。
これが羽田空港発着となると、約5万円プラスの¥198,790。便利とは高くつくものです。
成田航空発、TG677便を選択すれば、往路:成田発→復路:羽田着でも、15万円ほど。
ただ、TG677便は成田17:25→バンコク21:55着と、少々時間が良くありません。
機材は最新鋭のA380なので悪くはないのですが、やはりバンコクに夜着はもったいない。
見方を変えれば、現地での時間に余裕がある旅行者や、
バンコク夜遊び専門旅行者には、なかなかお値打ちなチケットです。
仕事帰りにそのままバンコクへ行きたい、だけど航空券に20万円は出せない、
そんな旅行者にオススメなのが、関空発着。
TG673便は深夜0:30発なので、羽田21:00発→関空22:10着のANA149便や、
羽田21:30発→関空22:40着のスターフライヤー29便に乗れば、
仕事帰りでも十分間に合う時間なのです。
羽田⇄関空間を特典旅行でまかなえれば、
旅行の日程はほぼ変わらずに、5万円ほど金額が変わってきます。
発着空港を変えるにあたって、気をつけなければいけないのが、運行機材とラウンジ。
まず、運行機材が違う= 座席の仕様の違い。
福岡、関空の場合、成田空港に投入されているような、最新機材ではない可能性があるのです。
タイ航空の場合、成田空港からは最新A380で運行されている便や、
ヘリンボーン式という通路に向かって斜めに座るタイプの座席など、選択肢が豊富。
福岡、関西からの場合、機材はA330。悪くはありませんが、トキメキ度が多少損なわれます。
それが本当に乗りたいビジネスクラスかどうかをきちんと見てから、
航空券の購入することをオススメ。
そして、搭乗までの優雅なひとときを過ごせるラウンジも、各空港によって異なります。
日本の代表的国際空港である成田では、
もちろん各航空会社ともラウンジにも力を入れていますが、
他の空港となると、アタリ・ハズレが大きくなり、
ハズレた場合、ガッカリ度は計り知れないものが・・・。
タイ航空では、成田空港発はANAラウンジ、
もしくはユナイテッド航空のレッド カーペット クラブを利用可能。
羽田空港の場合、ANAラウンジ。
福岡空港の場合、なぜかアライアンスの違うJALサクララウンジを利用。
関西航空の場合、ロイヤル オーキッド ラウンジを利用。
詳しくは、タイ空港のラウンジガイドへ
どれも悪くないような気がしますが、やはり違いが。
まず、成田、羽田にはシャワールーム完備。それ以外はなし。
特に会社帰りにそのまま深夜便に乗る場合、シャワーを浴びてから機内に入れるのは、
機上での睡眠や、現地に着いてからの疲れも変わってきます。
用意されているご飯の種類も違い、
ヌードルバーなどの、温かい食事が充実しているる成田や羽田。
一方で、福岡、関西はコンビニ風おにぎりやサンドイッチのみ。
機内でご飯をしっかり食べる派には、特に気にならないかもしれませんが、
お酒を飲まない旅行者にとって、ご飯はラウンジの重要な部分を占めるキーポイント。
この違いは、食いしん坊にとって大きいものです。
このような”差別”を念頭において、発着空港による航空券金額の違いを知れば、
自分に見合った価値のあるビジネスクラスでの旅行を楽しめるはずです。
タイ航空以外でも・・・
キャセイ航空 羽田⇄香港 17万円 // 福岡⇄香港 12万円
(台北乗り継ぎ/ +1万円で片道台北降機可能)
トルコ航空 成田⇄イスタンブール 59万円 // 関空⇄イスタンブール 44万円
エミレーツ航空 成田⇄ドバイ 76万円 // 関空⇄ドバイ 66万円
など、など。
次の旅行は、羽田、成田にこだわらず、他の空港からの出発もぜひ検討してみてください。