羽田空港→シンガポールへ シンガポール航空ビジネスクラスに搭乗
初めての、シンガポール航空・ビジネスクラス体験。
座席、エンターテインメントシステム、機内食やサービス、
どれをとっても評判の良いシンガポール航空への搭乗は、
否が応でも期待が高まります。
Air Canadaのマイレージプログラム、Aero Planでの特典旅行。
旅程
- 羽田空港→シンガポール空港
SQ633 00:30-06:20 - シンガポール空港→バンコク・スワンナプーム空港
SQ970 07:15-08:40 SQ972 09:40-11:05
深夜便ではなく、早朝便も選択可能でしたが、なるべく早くバンコクに到着したかったので、
定評あるシンガポール航空のサービスを
充分に楽しめない残念さを感じながらも、SQ633便での渡航。
9分だけ出発が遅れただけでしたが、何がどうなったのか、気が付けば、30分遅れての到着。
もともと、乗り継ぎに時間がなかったため、見事に次の便、SQ970便へ乗り遅れ、
結局、シンガポールを9時40分発のSQ972便へ振り替え。
旅行先としても、またビジネスでも人気のあるシンガポールのフラッグキャリアだけあり、
観光客、ビジネスマン、半々位の割合でほぼ満席。
仕事帰りでも充分間に合う、羽田空港・深夜発は、他の航空会社でも大人気なようです。
この日は土曜でも、この混みようでしたが。
まだ搭乗していない乗客がいるらしく、一向に動く気配がないので、
メニューを端から端まで細かく読み尽くします。
シンガポール航空の上級クラスには、このメニューとは別に、
Book the Cookと呼ばれる、事前予約式機内食があり、”機内食に飽きる”なんて心配は無用です。
東京、シンガポール間では、機内食として驚くべき数、14品目から選択可能。
残念ながら、私たちは特典旅行だったため、
オンラインでの予約は出来ず、大人しく機内で配られるメニューから選択。
東京シンガポール間単純往復でさえ、40万円ほどするので、
今後、有償で乗ることはなさそうですが・・・。
深夜便ということもあり、乗客も落ち着いている人が多く、
静かな雰囲気が機内を包むなか、
CAの方々が機内食のメニューと、出すタイミングを聞いて回ります。
離陸後すぐか、または着陸前かを選択できますが、ほどんどの乗客が着陸前を選択した模様。
離陸後、機内に食べている匂いがなかったので。
シンガポールへの到着が早朝ということもあり、
全く機内食を食べない、という選択をする乗客も多いようです。
もったいないと思ってしまう、貧乏性。
寝返りもできる広い座席で、すっかり熟睡していましたが、
「お食事のお時間です。」と、起こしてもらい、眠い目をこすりながらも、食事モードへ。
お待ちかねの機内食は、フルーツからスタート。
Tsumは、ビーフの串焼き、Ariさんはアメリカンブレックファーストを選択。
ビーフの串焼きは、機内食としてだけではなく、普通の食事としても本当に美味しく、
添えられたマッシュルームや、ポテトも美味。
特にズッキーニは、おかわりしたくなる美味しさ。
とってもヘビーに見えるアメリカン・ブレックファーストも、見た目ほどではなく、
ソーセージも、本格派。空腹時に思う存分食べたかった、と思わせる味。
睡眠も取れ、食事も美味しくいただき、改めて目の前の大きなモニターを見つめてみると、
何やら様子がおかしい。到着予定時刻が、大幅に遅れています。
通りかかったCAの方に、乗り継ぎ便への時間が迫っていることを伝えると、
「そうですねぇ、同じシンガポール航空便ですので、待ってくれると思うのですが。」と、
何とも頼りない返答。
乗り遅れた場合、すぐ次の便への乗り換えは可能かを尋ねると、
「ここでは分かりかねますので、地上係員がご案内いたします。」と、
これまた何だか、悲しい返答。
もともと無理のあった乗り継ぎとは充分承知の上でしたが、
それでも淡い期待を捨てきれずにシンガポール到着。
飛行機を降りてすぐ、ターバンを巻いた男性に、
「バンコク行きかい?次の便を手配してあるから。」と呼び止められました。
過度な期待をしてしまったせいか、ガッカリする場面も多かった今回のシンガポール航空。
メニューを配るときにも笑顔はなく、
お茶を頼んでもしばらく忘れられていたり、乗り継ぎ便への返答も曖昧だったり、
極めつけは、乗り継ぎのため、遅延の状況を聞いているビジネスマンの目の前で、
見事な大あくび・・・。
深夜便で眠いのは分かりますが、一歩間違えれば大クレームですよ、とこちらが心配に・・・。
海外航空会社に搭乗する外国人CAの方々の、フレンドリーな接客に慣れてくると、
日本人CAさん達の言葉だけが丁寧な接客が、どこか冷たく感じてしまいます。
個人的には「こちら、機内食のメニューでございます。(キリッ)」ではなく、
「どうぞ。(ニコッ)」に心安らぐ私たち。
これもきっと、サービスに対して異常に求めるようになってしまった、
消費者としての私たち日本人が、
こんな窮屈な世の中を生んでしまったのかも、なんてことを思ってしまったフライトでした。