搭乗記,  空港ラウンジ,  飛行機

大型台風 蘇迪勒が迫る中 さて 日本へは帰れたのでしょうか?

ci0222.21
さよなら、再見、かつて世界一だった、今は世界8位な台北101 またすぐ会いにきます

羽田→台北・松山のハラハラを教訓とし
台風のせいで、もしや 飛ばないのではないか・・・
という淡い期待不安も抱きながら、松山空港に早めに到着

他社の便が相次ぐギブアップ宣言の中
梅のマークのチャイナエアラインの判断は、いかに

松山空港、チャイナ・エアラインのカウンター。

歴史的大型台風が、台北へと迫りくる中での、嵐のようなチェックイン・・・

といった混乱は、全く見られず、穏やかそのもの。

松山機場から、羽田空港に向かう便は、日台各社いくつか飛ばしていますが、

今回利用する、チャイナ・エアライン CI222便が、18:00発で一番遅い便。

羽田空港ほど国際化がまだ進んでいない松山機場なため、

全国際線の中でも、比較的遅い便となります。

ということで、台風をグググッと引き付けてからの、離陸予定。

ci0222.30
ボーリング、または、野球で言えば、ストライク、ですな

紹介ビデオにもあるように、台北市内中心地にある、松山機場。

台湾の成田こと、桃園空港に比べ、台北市内からのアクセス度は、抜群。

台北駅から、タクシーで、20分ほどの距離。

その金額も、多く見積もったとして、300元くらい。

台北市内でギリギリまで、遊びたい、食べたい、飲みたい、買いたい旅行者にとって、

ありがたい立地な、松山空港。

その分、桃園空港より規模は小さめとなり、最後の買い物を空港にある免税店で、

と期待すると、ガッカリな結果が待ち受けることに。

台北を遊び、食べ尽くしたい派であれば、

航空券購入時、その金額が数千円程度の場合、迷わず松山着発をオススメいたします。

ci0222.16
松山空港で、搭乗を待つ人々 なんだかずいぶんとポップな造りです

台風での遅延も予期してか、チェックインには少し早い時間ながらも、

なかなか立派な長い列が出来ている エコノミークラスカウンター。

その横には、人っ子一人おらず、お姉さんがちょっと暇している、上級会員用カウンター。

ここは、同行している友人達に、「あまり使う機会がないので・・・」と

長い列を離れる言い訳をブツクサと口にしつつ、ガラ空きカウンターへ。

『お金で買った』デルタ航空の上級会員証を提示し、一人先にチェックイン作業を開始。

「このカードならば、もう一人、ラウンジに呼べるわよ〜!」と、笑顔のお姉さん。

ということで、旅同行者の中から、一番、『上級会員』という言葉に、

心を動かされそうな一人を選出。

無事、ラウンジクーポン2枚いただきました。

ci0222.6
オレンジジュースの隣には、酸梅湯(すあんめいたん)が
ci0222.3
デザインがステキな台湾ビール
ci0222.2
コーヒーマシン
ci0222.7
もろもろ
ci0222.4
蒸籠類
ci0222.5
スープ
ci0222.8
茶色なおつまみ類
ci0222.9
サンドイッチと焼き芋
ci0222.10
パイナップルケーキ
ci0222.11
セルフ 魯肉飯/滷肉飯 ルーローファン
ci0222.12
台湾、恋しくなります、セット

その大きさと、さばく人数ゆえ、出国審査にも時間がかかる 桃園空港。

それに比べ、松山空港では、手荷物検査も、出国審査もあっという間に完了。

これも、『台北行くなら松山空港』な理由のひとつ。

思いのほか、空港にいる時間が長くなりましたが、

秋の気まぐれ】のおかげで、『空港の長居』が苦になるどことか、楽しみに。

カウンターのお姉さんにいただいたクーポン片手に、いざ、ラウンジへ。

松山空港は、規模が小さいため、利用航空会社関係なく、ラウンジは共同となります。

以前、チャイナエアランのビジネスクラスを利用した時に、

一度 訪れたことのあるラウンジでしたが、久々だったため、ちょっと興奮。

前回はなかった、『セルフ式 魯肉飯』に、特に釘付け。

その様子をチラチラっと見ていた、年配のサラリーマン風日本人男性。

「・・・不憫だ。」と思ったのか、苦笑しながら、

「ここのラウンジは、実は、そんなに豪華じゃないんだよ。

台湾のメインの空港、桃園空港のは、もっと もっともっと すごいのだから。」と、

桃園空港ラウンジの豪華さを、教えてくれました。

「そうなんですか?!?」

「そうだよ。新しいし、広いし、料理の種類も多いしね〜。」

「ぜひ、次回は、桃園空港を利用します!」

帰国後、どれほど豪華なのか調べてみると・・・。

チャイナ エアライン 桃園空港 第一ターミナルラウンジ

https://talkairlines.wordpress.com
http://thedesignair.net/

えらいことに、なってました。

確かに、この世界を知ってしまったら、

『セルフ 魯肉飯』にあれほどのトキメキを感じることもなかったかも。

しかしながら、短い台北滞在で、空港ラウンジにあまりの時間を費やすのも、もったいない。

ので、台北のラウンジは、この”プチ豪華さ”くらいがちょうど良いのかもしれません。

ci0222.14
見事に真っ赤!
ci0222.15
キレイになった、松山空港
ci0222.17
ゲートの前には、本屋さん
ci0222.18
黒松(Dr.Pepperのような味)を悠々カードで購入可能です
Sky Priorityなチケット
ci0222.19
順調に搭乗が始まります

他の航空会社が、各路線、キャンセルを宣言するなか、

チャイナ・エアライン、CI222はしらっと搭乗開始。

座席に座り、窓から翼を眺めれば、

「翼って、そんなに、たわむのね・・・」というほど、

グワングワンと上下に揺れ、エンジンに頼らずとも、自ら飛び立ちそうな勢いな機体。

まだ、動いてもいない、ただ駐機している最中で、この状態。

旅慣れた人々が多いように見受けられる機内でも、さすがに、ざわつきが。

そんな不穏な空気の中、一人のCAさんが私たちの座る席に近づいてきました。

紙と座席番号を何度か見比べ、通路側に座る派手なTシャツを着た友人と、

タイ語が大きく書かれたTシャツを着る私とを、何度か見比べ、

「Tsumさ まぁ・・・・・ぁ↗︎」

「あ、はい、私です」

「(ほ、本当にこの人なんだ・・・) 本日もご搭乗、ありがとうござます。」

「あ、いえいえ」

「新聞各紙、ご用意していますが、何かお読みになりますか?」

「(この揺れの中で新聞読んだら、猛烈に酔うだろうけど、

せっかくわざわざ用意しくれのに、断るなんて出来ないな・・・)

では、日経をください。」

「かしこましました。」

「ありがとうござます。」

という、無機質な会話を、離陸前に数秒。

その間、揺れが収まらない機内で、

どうにか気を紛らわそうとしている乗客の方々の視線を、チラッチラッと感じます。

前の女性二人は、『この状況下で、優雅に挨拶された人間が、どんなもんだか確認したい欲求』

を、明らかに必死に抑えている模様。

そんな中、後ろの友人が、座席の間から鳩時計のようのひょこっと顔を出し、

「さっき、あたしが聞いたら『ない』って無下に言われた新聞も、

お金で買ったカードさえあれば、どこからともなく出てくるのね。不思議だわ。」

と、強烈な一言。

ガラ空きカウンターで、優先チェックイン、

遅延しそうでも、優雅にラウンジでお茶タイム、

ピリピリした機内で、ピリッとしたCAさんの挨拶、

ないはずの新聞が、ひょっこり出てくる魔法、

羽田のターンテーブルで、一番先に回ってきた

タイ航空のタグが付いた、クタッとしたスーツケース、

を、この台北からの帰国便で目の当たりにした友人は、2016年度SFC修行を決意。

そうなのです。一度、これらを経験すると、

元には戻れない、戻りたくないという、想いが強くなり、

気がつけば、SGF修行、JGC修行、そしてDelta Amex Goldにお金を費やすという、状況に。

ci0222.22
機上から台風の目!!! 貴重なものを体験させていただきました
ci0222.23
そして、その後には、虹!

素人目には、滑走路へ行くことさえ危ぶまれるほどの揺れの中、CI222便は、離陸。

雲を抜けるまで、「ヌオオオオォォォォ」や「グャァァァァァ」が機内に響きます。

が、一度雲を抜けてしまえば、さっきの揺れは、どこへやら。

窓からは、夕日が差し込め、眩しいくらい。

そして、何気なく外を見ると、眼下にはなんと、台風の目が!

奇跡の気象現象はそれだけではなく、今度は、翼に虹が!

興奮しながら、何枚も写真に収めていると、

どこからか、「Tsum様」の声がするではありませんか。

そこには、先ほどとは違う、良い人を絵に描いたような、優しい雰囲気のCAの方が、

派手なTシャツの友人越しに、私を呼んでいます。

状況が飲み込めず、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていると、

「わたくし、本日、客室を担当させていただきます、乗務員責任者の◯◯でございます。

本日も、ご搭乗いただき、誠にありがとうございます。

何かご用の際は、ご遠慮なくお申し付けください。」

と、この便、2回目の、それも責任者からの、丁寧なご挨拶。

まさか、二回目があるとは予想だにせず、こちらも先ほど以上に動揺。

「あ、ありがとうございます。」と、ぎこちない笑顔と共に答えるので、精一杯。

揺れと共に収まったガヤガヤも、この時、私の周辺だけ、盛大に復活。

「え、何であの人?」「何者?」「あぁ見えて、有名人?」「台湾では有名?」

先ほど、振り向き&確認欲求を抑えた前の二人も、

今回は、欲望のままに振り向き、私をチラっと言うには、ちょっと長いチチラ見。

そして、二人で顔を見合わせ「普通の人だね・・・。」と、ポソッと一言。

えぇ、そうですとも。

世界を股にかける、台湾と日本人のハーフ、金城武さんでも、

出産しても、未だに驚異的な美しさを保つ、ビビアン・スーさんでも、

名実ともに世界の”王” 偉大な王貞治氏でも、

台湾のアイドルグループ、S.H.Eのメンバーの誰かでもなく、

台湾料理で一番好きなのは”臭豆腐”、甘いものなら”仙草”な、

年中 T-シャツ、本業・重機の運転手、Tsumです。

次回。CAさんから、2度も丁寧に挨拶されている人に、機内で遭遇したとしても、

はしゃがず、落ち着いてください。

【それは、お金で買ったカードの力、である。そういうカードが世の中にある。】

と、知っておくと、

「なになに?有名人?」→ チラ見 → 「え、誰?」→ ガッカリ、

と無意味な意気消沈を、防ぐことができます。

ci0222.24
こちら3方は、台湾人のCAさん
ci0222.26
往路便ではなかった飲み物サービス
ci0222.25
満席の機内で、サクサクと飲み物をさばいていきます
ci0222.27
こちら、復路の機内食
ci0222.28
鶏肉・中華風なお味
ci0222.29
デザートは、まったく溶ける気配がない、義美の不思議な巨大アイスサンド

そこからは、大きな揺れもなく、3度目の挨拶もなく、さほどの遅延もなく、

無事に、羽田空港・国際線ターミナルへと到着。

中国語に続き、台湾語でのほんわか機内案内放送に、もうすでに訪台熱が。

立派な”Priority”のタグを付けられ、一番最初に出てきた我がスーツケース。

ベルトコンベヤーから、ひょいと持ち上げ、その重みにびっくりしながらも、

まぁ、久々の台湾だったしな、と納得。

しかし、次回の羽田空港を訪れる理由が、

まさかの『台北行きの飛行機』に乗るためになろうとは・・・。

台湾。

何度も行っても、また行きたくなってしまう、中毒性の高い、非常に恐い国です。