JAL GLOBAL CLUB,  搭乗記

JALのCAさんとの会話が弾んだ 那覇から成田の2時間半

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成田行きは21番ゲートから出発
初那覇空港を満喫したあとは、一路成田へ
JAL3098便に勇んで乗り込めば
こちらが心配になってしまうほど、目立つ空席
乗客が少ないためか
『CAさんから構ってもらえる度』が高い
楽しいフライトとなりました

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どことなくアットホームな雰囲気の那覇空港
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先ほど出迎えてくれた蘭が、今度はお見送り
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お世話になる機材は、B767-300  260席ほどとなかなか大型

成田空港から国際線に乗り継ぐであろう乗客が、ほとんどを占める機内。

大きなネックピローを取り出したり、数冊の雑誌を抱えていたり、

靴からスリッパに履き替えていたり・・・

国際線の延長といった、ニッチな路線ゆえか、

数少ない乗客は皆、どことなく、旅慣れた雰囲気を醸しています。

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ポケットいっぱいの読み物たち
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沖縄⇒成田、空席が目立ちます
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あら、ガラガラ・・・
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機材のベテラン具合をうかがわせる、灰皿付き座席
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沖縄の青い海とも、しばしの別れ

落ち着いた雰囲気の機内で、乗り込んだ瞬間から、

カメラを窓の外へ向け、空港の景色を写真に収め始め、

飛んだら飛んだで、眼下に広がる沖縄の海の美しさにシャッターを切り、

鶴丸印の紙コップを撮影し、すべての機内紙を読みあさり、・・・と

完全な『お上りさん』状態な、全く落ち着きのない私たちとは対照的に、

前の座席の、あまりにも”日常”なご夫婦に、しばし釘付け。

空席が目立つ中、なぜか通路を挟んで座るお二人。

飲み物が配られたあと、奥さまがカバンをガサゴソ。

手には、ビニールに入ったシンプルな白いおにぎりと、ゆで卵。

それを、通路を挟んで座る旦那さんに無言で渡し、

旦那さんも無言で受け取ります。

機内に漂う温泉地の匂いと、黙々とゆで卵の殻をむくお二人の姿が、かなりシュール。

特に会話することもなく、おにぎりとゆで卵をゆっくりと味わうお二方。

食べ終えると、サッとゴミを片付け、

慣れた手つきで補聴器型のイヤホンを装着し、旦那さんは、持っていた数独を、

奥さまは、機内紙をパラパラ。

その一連の流れにムダがなく、そこが機内だと忘れてしまうほど自然で、

『飛行機での移動なんて、特別じゃないからね。』

まるで、そう語っているよう。

そんな粋なことが言える日が、私たちにも、いつか来るのであろうか・・・。

「ないね。」と、Tsum、Ariさんとも即答。

あと数十年は、機内で小さなお祭り騒ぎを楽しもう、という結果に至りました。

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おにぎりとゆでたまご
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数独タイム
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なんてステキなコラボ

私たちの『お上りさんオーラ』は、想像以上に強いらしく、

通りがかりのCAさんに、「沖縄は楽しかったですか?」と声をかけられました。

「はい。」とだけ答えておけばいいものを、

生真面目に、「これからシンガポールへ向かうのです。」と返答。

「あら、そうなんですね!何日間滞在されるのですか?」と続きます。

そこも “一般常識範囲の日数” を答えればいいものの、

「1泊です・・・」と、正直にお伝え。

「・・・え?」

「・・・はぃ。」

「・・・え?1泊ですか?」

「えぇ、まぁ。飛行機にたくさん乗るというのが、旅行の目的でして・・・。」

「そういう旅行スタイルもあるのですねぇ・・・。」

3人とも、しばし沈黙。

修行僧は、このような場面に遭遇することが多いかと。

気まずい空気を避けるため、適当な模範解答を用意しておくのも、アリかもしれません。

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JAL修行僧、1泊3日SINタッチ、カバンの中身
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初Blue Sealアイスは機上で!
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霜降ってます

暇人具合が知れ渡ったのか、結構なピンポイントで、

Blue Sealのアイスを抱えたCAさんが、こちらにスタスタと向かってきます。

那覇空港でご当地アイスが食べられなかったことが、心残りだったため、

機内で食べられるとは、うれしい誤算。

「まだ少し固いので、食べ時まで、もう少し待ってくださいね。(柴咲コウさん風)」

と言われるがまま、フタを取って数分。サトウキビ味のアイスを眼力で溶かすべく、凝視。

その様子をチラッと見たCAさんが、「まだあと少し、ですね。」と、ニコリ。

アイスをカメラに収めていると、別のCAさんが、

「あら。 霜、降っちゃってますね・・・。お取り替えしましょうか?」と優しい心遣い。

「お味は、いかがですか?」と、

アイスを販売していたCAさんが、通りがけに声をかけてくれました。

「美味しいです!黒糖のような風味で。甘さもちょうどよく・・・」

そんな説明しているところに、CAさんから、衝撃の告白。

「実は、まだ食べたことないんですよ。美味しそうだな、と思っているんですけどね。」

「えぇぇっ?美味しいですよ!ぜひ、食べてみてください!」

JALのCAさんに、JALの機内で売っているものをオススメする、という不思議な状況に。

これから先、機内で味を説明を求められる場面も多々あるかと。

JAL機内販売食べ物・飲み物大試食会、ぜひ、開催してください。

その時は、遠慮なく、呼んで下さい。

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散乱しがちな旅行メモをShot Noteで管理
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ヨーグルト飴と、スカイタイムのおかわり
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成田空港に無事到着

成田に無事到着後、通路でドアが開くのを待っている間、

「これからシンガポール行かれるそうですね。

私も来週シンガポール便に搭乗予定なんですよ。」

と、今まで話した方とは別のCAさんと、さりげなく会話がはじまりました。

「あの、有名な、何でしたっけ、ベイサンズマリーナ、に泊まられるのですか?」

「いえ、眺めるだけです。JALの方は、やはりあのホテルを利用するのですか?」

「いえいえ、私どもは経費削減中なので、もっと安宿です(ニコリ)。」

その気さくさと、有名ホテル名を間違ってしまうあたりに、むしろ親近感。

「楽しんできてくださいね!」と、笑顔で見送られ、清々しい気分で、機内を後に。

今回は、私たちの『ワクワク加減』が、度を超していたための対応だったかもしれませんが、

それでも、予想外のフレンドリーな対応に、JALを見る目が、一気に変わったのも事実。

機内で、そっとしておいてもらいたい旅行者は、

寝るか、読むか、観るか、数独を持ち込むかして、

どことなく話しかけにくい雰囲気を出しておくのが、無難かもしれません。

CAさんと話を咲かせてみたい旅行者は、

沖縄の青い海に歓声を上げ、スカイタイムを褒め称え、

コップの鶴丸を愛で、3分に1回、何かにカメラを向け・・・としている間に、

Bluesealのアイスを抱えたCAさんが向かってきたら、

作戦大成功です。

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