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なんだか騒がしく、上手く伝わってこない、拡張部分のその魅力

8月28日から拡大した
羽田空港・国際線ターミナルの商業エリアをのぞきに
金曜の夜、おじゃま

拡張記念の4日間限定イベント
「はねだ江戸まつり」の盛り上がり具合と
その方向性に、一抹の不安

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完全に景色の一部と化してしまい、インパクトは少なめです

羽田空港・国際線ターミナルに完成したミニ「日本橋」、

その名も「はねだ日本橋」は、全長25メートル、総檜(そうひのき)づくりと大変、立派。

とは言うものの、写真からも分かるように、

予備知識なく遠めから見つめても、イマイチ何があるのか分かりません。

 

空港に日本の文化を取り入れ、さらに外国人利用者を増やしたい狙い。-羽田空港の管理会社

とのことですが・・・。

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練り歩く、江戸の人々

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オープン2日目ということで、関係者風の方々が目立ちます

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橋の下には、そう、チェックインカウンター

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空港の5階とは思えない景色

江戸図屏風、立派です

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手を振る、役者さん達

橋は、それが空港にあるとは思えないほど、圧巻の大きさ。

橋を渡れば、檜の匂いに包まれ、

多くの日本人にとって、親しみのある、心地よい空間となっています。

 

そんな橋の上から、空港の様子を収めるべく、カメラを構えていると、

「むむ、わしらの命を狙うものがおるぞっ!」

「あの黒いものは、なんじゃ!」

「あれで体を射抜くつもりじゃな!」

と、私に向かって話しかけてくる(?)、着物を着た男性二人組。

拡張を記念して、8月28日(木)から8月31日(日)の4日間、「はねだ江戸まつり」が開催され、忍者や町娘など江戸時代の人々が羽田空港に集まり、チャンバラや花魁道中などのイベントが行われます。江戸時代風のコスプレで来場した方には縁日への参加券がプレゼントされます。あなたも羽田空港で江戸の町人になってみてはいかがでしょうか? -gotripさんより

なるほど・・・。

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橋を渡りきった場所

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兜の展示以外、特別なものはなく・・・

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兜が三体・・・ うーん・・・

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イマイチ分かりづらいゲーム

金曜日とは言えども、まだ夏休みの8月中。

さぞかし人が溢れているのであろう、と覚悟して向かいましたが、拍子抜けするほど、閑古鳥。

こちらが心配になるほど、盛り上がりに欠ける、記念イベント。

 

その雰囲気の中で、かなりの数の役者さんが、江戸時代の人々に成りきり、

「江戸の夜が更けていくのぉ。」

「お、あれが噂の店じゃの!」

「あら、久しぶり!お前さん、元気かい?」

「あのいなり寿司は、実に上手かった。」

「わたし、ネズミ小僧!」

と、ぶつくさ話しながら、横を通り過ぎていきます。

 

そんな役者さんと目が合おうものならば、

「江戸へは、いつ参られたのじゃ?」

「もうすぐ、花魁さんが見られるよ!花魁さんはね、すっごくキレイで・・・」

と、その世界観に引きずり込まれ、

正直、辛い時間が待っており、気が付けば、下を向いて歩くことに。

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展望デッキに続く道

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台湾、Hello Kitty ジェットでおなじみに、Eva Air!

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最近お世話になっているJAL

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もちろん、787なANA

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愛しのタイ航空は747ジャンボ!

はねだ日本橋、お祭り広場を抜けると、展望デッキへとつながるTIAT SKY ROADが。

壁には航空会社のモデルプレーンが展示され、なかなかの見応え。

気になる子たちを、サクッとカメラに収めます。

 

「BIGでもし10億が当たったら、新築する家の壁は、これで決まりだな!」

と、途方もない夢を語りあい、しばし盛り上がりますが、

早い話がここも、橋と同じく、”通路”。

単なる通り道に、お金も場所も費やしすぎでは、と余計なお世話ながらも、心配に。

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1500円利用以上のレシートで参加できる、縁日

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新しくオープンした、「お好み横町」

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利用している人は、まばら

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江戸小路の延長

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天井まで、美しくデザイン

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一番奥まったところにある、梅園さん

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庶民価格ではないのが、残念

4階の江戸小路が少し伸び、「おこのみ横丁」がお目見え。

江戸つながりで、根津とうふ攻防須田、木村屋總本店、にんべん、

一心堂本舗、宮川本店、梅園の老舗6店舗が、新たにオープン。

 

梅園さん以外は、すべてテイクアウト専門店。

小腹が空いたので、ちょこっと買って、そこのベンチで・・・、

という気軽さはなく、高級感がありすぎて、近寄りがたいためか、

どのお店も、お客さんの数は、まばら。

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何だか寂しい、江戸の人々の後ろ姿

1時間ほどかけ、拡張部分全体を見終えた感想を一言で表すと、

なんのこっちゃ。

 

冷静に考えて、日本観光を終えて自国に帰る外国人、これから外国へと旅立つ日本人、

どちらにしても、空港という特殊な土地柄、少なくとも2時間弱は飛行機に乗る人々が、

「美しく、日本らしい」という理由のみで、25メートルもある橋を、

カラカラとスーツケースを引きながら、ただ歩くという目的のためにだけに、

わざわざ空港の端っこまで足を運ぶとは、やはり考えにくいのです。

 

実際、私たちのような『冷やかし隊』ではなく、

これから飛行機に乗るであろう、本当の旅行者の多くは、

チェックインカウンター前に設置してあるベンチで、

iPadでゲームをしたり、コンビニで買ったオヤツをつまんだり、ギターを弾いてみたり、

思い思いに、空港での最後の時間を過ごしていました。

 

9月中旬には橋の手前に、

「和CAFETERIA DINNING24羽田食堂」「吉野家」「モスカフェ」がオープン予定。

この3店舗の頑張りに、期待です。

 

もう一つ、とても残念に感じたのが、英語表記の少なさ。

『江戸の街をより忠実に再現』という日本らしさアピール作戦自体は、

とても良いとは思うのですが、しかし、そこは、国際空港。

英語表記は、最低限必要だと思うのです。

 

はねだ日本橋の「旅達は昔も今も日本橋」の看板、

はねだ江戸まつりの案内ポスター、

縁日の看板、すべて日本語表記のみ。

 

新しいお店の呼び込みも日本語のみ、

江戸の人々に扮していた役者さんが、日本語を全く理解しない外国の方に、

あの江戸言葉で、何かを一方的に話している姿も、違和感。

 

有名な国際空港において、イベントや、施設が明らかに自国民向け、

というのは、いかがなものでしょうか・・・。

自分が行った旅先で、そのようなことがあれば、きっと悲しくなってしまいます。

今回のイベントは、学園祭のノリで、身内だけがはしゃいでいるように見えてしまい、

なんだか、寂しくなってしまいました。

 

日本の玄関口であり、最後のお見送りの場所ともなる、空港。

「日本を旅行して、楽しかったね」「また、日本に来たいね」

そう思ってもらえるよう、日本らしさの押しつけではなく、

多くの人にとって居心地の良い、愛させる空港になってもらいたい、

大好きな羽田空港だからこそ、そう願わずにはいられません。

 

 

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