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瑞記咖啡:香港での完璧な朝ごはん

凍奶茶 と西多士で
古き良き香港時代にタイムスリップ

出来たてのフレンチトーストを頬張れば
その一角だけ時が止まったかのように
ゆったりとした優しい時間が流れます

 

プラスチックのイスに腰掛け、

カタつくテーブルに置かれた凍奶茶のストローをくわえながら、店内に目をやると、

壁一面の写真や、大きな日めくりカレンダー、無造作に置かれる食材類。

 

耳をすませば、店主がフライパンを用意する音、常連客の麺をすする音、

中華包丁で野菜を切る音、ガヤガヤとした広東語の会話。

 

香港に住んだことはないけれど、なぜか懐かしさを覚えるその一角で、

またこうやって旅に出られるありがたみや、

異国の地で朝食をゆっくり食べられる贅沢さを、しみじみと感じる香港の朝。

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常連客のおじいさんは、麺料理とミルクティー

▶お店情報

Openrice – 瑞記咖啡 Seoigei Gaafe

上環皇后大道中345號市政大廈及文娛中心2樓CF17號舖

星期一至日(月曜〜日曜):05:30am-06:00pm

マップを読込み中 - しばらくお待ち下さい...

瑞記咖啡 22.286086, 114.149854 瑞記咖啡 上環市政大廈2樓17號舖 瓶詰めの香港奶茶がいただけるお店。3階にあるフードコートの一角 他にも利香茶居や陳全利などお店が多い
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ビルの外には支持無煙都市のポスター 私も支持します

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お店の看板達もなかなかの年期物

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イラストでの分かりやすい案内 地下、とありますが1階です

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こちら、市場の野菜エリア

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大人気のお肉屋さん 香港人の食へのこだわりが垣間見られます

お店がある『上環市政大廈』の1階(日本で言う2階)には、

生鮮市場があり、その新鮮さに少し躊躇。

 

何も下調べしていなければ、ここであきらめ、他のお店を目指しましたが、

上にお店があることが分かっていたので、市場の中をグイグイと進みます。

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想像よりグッと渋い外観

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ザックリとした地図

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くつろいでいるお店の店主

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朝の9時30分 人はまだまばら

目指すお店は、入り口を入って左側。

お店は見つかったものの、店員さんらしい人が見当たらず、

iPod Touchの画面を見ながらオロオロ。

すると隣のお店の店員さんと、お会計を終えたお客さんが、

同時に声をかけてきてくれました。

 

お客さんの女性は、「ミルクティーとフレンチトーストが美味しいわよ!(英語)」

とオススメメニューを教えてくださり、

お店の方は、「何食べるの?1個?2個?(広東語・推測)」

と注文を取る仲介役に。

香港の方々の無骨な優しさに、思わずほろっ。

瑞記咖啡

見せたのはこちら

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観光っ気のまったくない店内

先の店員さんが、広東語で何かを叫ぶと、

奥から、小柄な男性がニコニコしながら登場。

Openriceでも幾度となく紹介されていた、名物店主のおじいさん。

店員さんから注文を聞き、笑顔でうなずくと、「まぁ、まぁ、座りなさい」

というジェスチャーと共に、厨房へと消えていきました。

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無造作に置かれたパン

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名物 樽仔奶茶は、なぜかジンジャーエールやトニックウォーターで有名なシュウェップスの瓶に入っています

まず最初に出てきたのは、名物『凍奶茶』(アイスミルクティー)。

通常のカップに入っている凍奶茶もあるようなので、

この瓶版を頼みたい場合には『樽仔奶茶』と伝えるのが安全。

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何も言わずともフォークが2本置かれることに、さり気ない優しさを感じます

そしてお待ちかねの、西多士(フレンチトースト)。

食パン、卵、練乳とシンプル。

ほのかな甘みで、ほわっとした優しいおいしさが、口いっぱいに広がります。

二人で一皿でだったので、あっという間にペロリ。次回は、一人一皿に決定。

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中には本格的なお店も

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無造作と緻密のはざま

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堂々とくわえタバコの店主

樽仔奶茶が美味しかったので、温かいミルクティー、熱奶茶も追加注文。

並々と注がれた熱奶茶を持ってきてくれた店主の口元にはタバコが。

店内は【禁煙】のはずですが、よく見るとモクモクしている人がチラホラ。

あまりタバコが得意ではないので、いつ吸い始めるのかとヒヤヒヤしていましたが、

幸いにも、最後まで火をつけることはありませんでした。

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この壁掛けカレンダーがうらやましくなり、後ほど雑貨店でお買い上げ

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奥が厨房

常連さんと思われる男性は、やかんに入ったお湯をミルクティーに注ぎ足しながら、

新聞の隅から隅まで、時間をかけて丁寧に読み進めます。

時々面白い記事があるのか、店主のおじいさんにその一面を見せては、

一緒に笑う様子に、何とも言えない安堵感。

何十年も変わらぬ空気が、そのまま滞留しているかのような、不思議な雰囲気。

 

「老舗うなぎ屋さんの秘伝のタレ」的空気感を壊さないよう、

一瞬だけそっとお邪魔させていただく、そんな心持ちで訪ねていただきたいお店です。

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